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老人と海

「教科書に出てくるような作品も読みたいな。」
最近の気持ちです。
そう思ってみると、作者と作品名は知ってるけど読んだことがないものがたくさんあることに気づきます。

ということで今回は、ヘミングウェイの『老人と海』。アメリカの作家による短編小説です。1951年に書かれ、翌52年に出版されました。

舞台は、キューバの海。タイトルどおり、主人公は老漁師。漁で暮らしを立てているものの、自然が相手なので生活は不安定。唯一の友である少年との語らいを心の糧にしながら、貧しく暮らす日々。

物語には、そんな老人の数日間が描かれています。
長い不漁を耐え抜きながら、たった一人で小舟に乗り、沖に出る。そこに待っていたのは、巨大なカジキマグロ。4日間の死闘の末についに仕留めた。しかし、帰る途中で何匹ものサメに襲われ、その度に獲物は食いちぎられ、持っていた武器も失っていく。村に帰り着いた時には、頭部と尾と骨だけに。

カジキマグロとの格闘シーンを読んでるときには、「老人と魚」というタイトルでもいいのでは?と考えたりしたけど、読み終えてみたらやっぱり「老人と海」でした。獲物も敵もいて、恵みがあり、厳しさがあり、そこに住む人にとっては人生そのものなのが「海」。

老人と一緒に海に出て、喜びと悔しさを味わう。野生の海にどっぷりとひたれる作品でした。

読書のきろく 2020年18冊目
「老人と海」
#ヘミングウェイ
#福田恆存
#新潮文庫


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