とんび【読書のきろく】
父と子の物語。
気になっていた作品を読みました。
不器用で、純粋で、まっすぐな主人公が、父になり、息子の成長を見守っていく。我が子を愛おしく思う気持ちと、強がって素直になれない言動に、ほほえましくなります。父親としての自分の姿や、自分の父親の姿と重ね合わせながら読み進め、ひとつひとつのエピソードに感動しました。親に支えられ、周りの人に支えられて生きていく、そのありがたさも感じられます。人のつながりと家族の姿、思わず涙がこぼれそうになる場面もたくさんです。
描かれている舞台は、昭和の後半。作品が生まれたのは、2000年前半。いわゆる「イクメンブーム」が世に出る前です。形はどうあれ、わざわざあらたな言葉を作らなくても、父親が子育てにかかわることはできる。そんなことも考えさせられました。
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