見出し画像

【読書のきろく】具体と抽象

前にSNSで紹介されていた本。
ようやく読みました。久しぶりに小説以外の本を読んだ気がします。

話すとき、聞くとき、書くとき、資料にまとめるとき、
いろんな表現の場で僕たちは「具体化」と「抽象化」を使って情報のやり取りをしています。伝える側も、受け取る側も。

うまく使えば、情報を適切に整理したり、伝わりやすい「たとえ話」ができるようになる。でも、使い方を間違うと、伝える側と受け取る側でギャップが生まれ、コミュニケーションの障害が発生する。
無意識にやっている部分も大きいからこそ、時々立ち止まって自分の言葉の使い方を見直したいと思わせてくれる本でした。

個別の情報に重きをおく「具体」の世界と、枝葉の情報を落としてシンプルに単純化することを目指す「抽象」の世界。
この時の「単純化」は、ひとつのサンプルだけを見て簡単に結論を出す短絡的な思考とはまったく違うというのは、改めて心に留めておきたい視点でした。

白か黒か、〇か×かなど、2つのうちのどちらかを選ぶ「二者択一」と、相対する2つの概念(必然か偶然か、単純か複雑か、具体か抽象か)を比較して考える「二項対立」の話も、おもしろかったです。
違いに対して反論していたらそこで終わるけど、抽象レベルを上げると全体を見渡せる視点が生まれる。

「自分がいま、どんな抽象レベルで物事をとらえているか。」
「より抽象的に、あるいは具体的に考えるとどうなるか。」
そう問い続けることで、副題にあるように世界が変わって見えるように思いました。

読書のきろく 2020年47冊目
「具体と抽象 -世界が変わって見える知性のしくみ-」
#細谷功
#dZERO


この記事が参加している募集

最後まで読んでいただきありがとうございます!少しでもお役に立てたら嬉しいです(^-^) いただいたサポートは、他の誰かのお役に立てるよう使わせていただきます。 P.S. 「♡」←スキは、noteユーザーじゃなくても押せますよ(^-^)