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親子って何だ?育てるって何だ?【ポケモン映画】

すごく楽しみにしていた映画、観てきました。
劇場版ポケットモンスター ココ』。

ポケモンと人間- ちょっと変わった親子の愛と絆の物語。

それが今年のポケモン映画です。

はい、泣きました。
オープニングの回想シーンから、いきなり涙。物語が進むにつれて、「泣かせる展開が来たぞ」と感じたりもしたけど、それなら素直に泣いた方が気持ちいい!そのつもりで観に行きましたから。
後ろの席の親子からも、すすり泣く声(音?)が聞こえてきました。

物語は、ジャングルの森の中で暮らすポケモン「ザルード」が、事故でひとりぼっちになってしまった人間の赤ちゃんを拾うところから始まります。拾われた赤ちゃんが、「ココ」。
親子として育てることを決めたけど、葛藤も戸惑いも、たくさん生まれます。いきなり泣かされたオープニングの回想シーンには、赤ちゃんとの日々が描かれています。夜泣きがひどくて疲れ果てたり、泣き止まない理由が分からなくて戸惑ったり、ちょっと目を離したすきに危ない目に遭っていたり、育児に体当たりする父親。
「親子って何だ?」「育てるって何だ?」と自問自答するも、どうすればいいか分からない。だけど、関われば関わるほど、いてくれて嬉しいと感じる。そんな存在を、メインテーマで『ふしぎなふしぎな生きもの』と表現します。
映画では、ポケモンと人間という明確に異なる存在だから分かりやすいけど、実際の人間の親子でも、そのくらい違う存在であることを前提としてわかろうと努力することが必要なのかもしれない。そんなことも考えてしまいました。

子どもがいるだけで親になるのではなく、子どもの関りの中で親になっていく。
そう感じさせてくれる映画です。パパさんたちに、オススメ!!

・・・と、ここまでは、とうちゃんザルード目線。ココ目線では、また違った味わいがあります。

ココは、人間の子どもでありながら、ポケモンに拾われてポケモンとして育ちました。ポケモンたちとしっかり意思疎通ができるし、身体能力も引けを取らない。
だけど、人間のサトシと出会ったことがきっかけに、自分に似た存在をたくさん目にして、自分は何者なんだ?と疑問が生まれます。

この葛藤は、少し大きく解釈すると、自分が出会う価値観、所属するグループ、ルーツを含めて、「どう生きるか?」を問うている気がします。
自分の中に相反する感覚が生まれたり、新たな出会いや学びによって価値観が揺さぶられたりする経験は、生きているとどこかで体験するでしょう。
ぶつかって、もがきながら、最後は自分で決めるしかない。オープニングテーマで、「キミを生きろ」と訴えかけるフレーズが、後半にかけて僕たちにも響いてきます。
なので、父親じゃなくても、子どもがいなくても、しっかり楽しめる映画です。

ほかにも、「正しさ」が暴走した時の暴力性だったり、自分と違う存在と共存していくことだったり、今の大人にも必要な問いかけが散りばめられていました。

個人的には、今まで10年以上観てきたポケモン映画で、一番好きです。
どのくらい好きになったかと言うと、すぐ小説版とテーマソング集CDを買いに走ったくらい。

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今日の我が家では、このCDがエンドレスで流れていました。

そして、いつも思います。
子どもと観に行く映画は、一緒に観ている大人たちにメッセージを届けるために作られていると言ってもいい。

これからも、親子映画を楽しみたいです。

#ポケットモンスターココ

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