100冊達成☆2024年9月に読んだ本たち
「今年の目標は、本を100冊読むこと」
1月時点で働いていた放課後等デイサービスで、子どもたちの前でそう宣言して始まった2024年。
達成できそうなギリギリのラインで数か月を過ごした後は、読むペースが少しずつ上がって、ついに今月その100冊に到達した。
この1ヵ月に読んだのは、16冊。
8月から9月にかけた曜日の関係で、日数が多かったのも影響しているが、暇な日々が続いていたわけではない。むしろ、気持ちが激しく揺さぶられるハプニングもあれば、セッションや講座が重なる週もあって、どちらかというと慌ただしい日々だった。
だからこそ、本を読まないと乗り越えられなかった気がしている。
本が好きでよかった。
そんなこの一ヶ月に読んだ本はこちら。
「やられた」とつぶやきたくなるほど衝撃が強かったのは、『噛み合わない会話と、ある過去について』。
内容について何も知らずに読んだら、鈍器でドスンと殴られたようなあまりの衝撃に呼吸が浅くなり、一気に読み終えてしまった。
映像(視覚情報)なら目をつぶればいい。音(聴覚情報)なら耳をふさげばいい。でも、読んでしまったら、その感覚がもう内部に立ち上がっているから避けようがない。
それを痛感した作品だった。
学びが深かったと思うのは、『死ぬまで生きる日記』。
小説やインタビュー記事の執筆など書く仕事をする著者が、カウンセリングを受けた心の変化が描かれている。
心との付き合い方、言葉の扱い方について、考えさせられた。
作品単体ではなく、作家としてのめり込んむようになったのが、森沢明夫さん。この期間の16冊のうち、半分の8冊が森沢さんの作品。
物語全体を通じてやさしく語りかけてくれる作風や、細やかな人物設定、一度気づいたらついつい探してしまう伏線など、好きになる要素が盛りだくさんで、こんな作品を書けるようになりたいと心から思うようになった。
小説の書き方の本も出されていて、そこで語られる小説の裏側を頭に置いて読むとさらにおもしろくなっているように感じる。
なので、楽しみのための読書であり、師匠の作品に触れながら実習つきの研修を受けているような気にもなっている。
目標としていた100冊に到達したけれど、ここで読書をやめるつもりはない。読みたい本は読めば読むほど増えていて、今読みかけの本も、これから読みたくて積み重ねている本も、たくさんある。
ただ、読むペースは少し落として、その時間を書く方に充てたい。
まだまだこれから読みたい森沢作品もあるし、発売されたばかりの新刊は、自分へのプレゼントとして「宛名入りサイン本キャンペーン」に申し込んでしまった。
読みながら、書きながらのこれからの日々、さらに楽しみが募る。