コールセンターを3週間で在宅化した話(目次)
日本型のコールセンターを在宅化した先行事例を紹介する。
【新型コロナによるコールセンターへの影響】
新型コロナの影響で、コールセンター業界でも在宅化の検討が活発になっている。しかし、道は険しい。
コールセンター員「在宅進まず」悲痛すぎる叫び
https://toyokeizai.net/articles/-/348626
上記の記事では「安全配慮義務違反」も指摘されてあり、もはやコールセンターの感染症対策は、CSR・BCPとして必須である。なんという急激で大きな変化か!!
しかし、稼働中のコールセンターを在宅化は、そう簡単ではない。
・セキュリティは守れるのか?
・電話対応の品質は守れるのか?
・オペレータを管理できるのか?
・費用はいくらかかるのか?
・会社の承認が得られるのか?
・そもそも何から始めれば…
疑問や心配は尽きない。
私が所属するコールセンターは中規模(約50席)だが、幸運にもAmazonConnectを活用して短期間(といっても約3週間かかったが)に在宅化を実現できた。稼働から2週間が経過したが、大きな問題も無く、顧客からの評判も悪くない。
【在宅化で実現できた事】
・在宅化オペレータ比率:90%
・在宅時の業務範囲:90%
・移行期間:3週間
・移行コスト(イニシャル投資:ほぼゼロ。月額ランニング:約$30,000)
【この記事の目的】
在宅コールセンターを検討する人に向けて、先行事例として自分の経験をシェアする。
少しでも早く、安全に仕事ができる環境が整うことを願っている。
【noteの構成】
在宅化の実現には、方向性の違う複数の事柄を同時に検討する必要がある。一本の記事では書ききれないので、記事をQCDS+Otherのカテゴリに分けて記述する。(QCDSフレームは日本の会社でも良く使われるので、馴染みやすいと思う)
技術的な記事は少ない、というかほぼ無い。そういった内容を期待するなら別の記事を読んで欲しい。
日本国のコールセンター運営において、在宅化のハードルは技術ではなく「承認」や「協力」だと思う。これは職場の空気みたいなもので、把握が難しい。
このnoteを読むことで、ハードルが少しでも可視化されると良いのだが。
(目次)
【はじめに】
・コールセンターを3週間で在宅化させた話(予定)
・在宅化、はじめの一歩(予定)
【Quality】
・AmazonConnectの通話品質
・オペレータの通話品質管理(予定)
【Cost】
・AmazonConnectのコスト(予定)
・在宅用ハードウェアのコスト(予定)
・その他備品のコスト(予定)
【Delivery】
・エンドユーザへの説明(予定)
・ネットワーク(予定)
・スケジュール(予定)
【Security】
・会社からAmazonConnectを使う許可をもらう(予定)
・個人情報保護(予定)
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