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高齢者の一人暮らし

先月母がヘモグロビンA1cが14になり入院しました。
87歳になる母は糖尿病。自己管理必須の病気です。
お正月からチョットづつ間食が増え入院に。
家族と住んでいても昼間は一人なので、なかなか食事管理は難しいです。

今回は一人暮らしのお年寄りについて考えてみようとおもいます。
最近一人暮らしのお年寄りにふれる機会が多く色々考えてしまいました。

先日タクシー乗り場で話しかけてこられた女性は80歳
もう家族は皆亡くなられ、誰もいなく、未婚でパートナーも子どももいない。たまに都内の百貨店に買い物に行くのだけが楽しみだったけれど最近荷物が持てなくなり、足が悪く杖も付いているから誰かのお世話になること考えなければと思っているの。とおっしゃっていて、帰っても一人、朝起きても一人、親しい友人もなくなったから一日話しをしないことなんてしょっちゅうで今日はあなたとお話ができて楽しかったわ。と涙ぐまれました。

母が入院していた部屋にも一人82歳の女性
この方も未婚で、ご顕在の家族は87歳のお姉さま一人
もちろんお見舞いに来る方もなく、家に帰っても誰も待つ人はいません。

ここで言いたいのは寂しいでしょう等ということではなく
人間、生まれてくる時も死ぬ時も一人。
これは万人が同じ。
誰でも歳はとるのです。
高齢になるということは、誰かのお世話にならないと日常が
過ごせなくなるということです。
また誰かと関わっていかないと健全な心が保てないということです。

高齢者を持つ家族の問題も山積みで
一人暮らしの親の認知症
同居の家族が車椅子になってしまい介護しながらの仕事の継続
在宅介護の問題等、家族が皆近くにいて
身内でケアできるケースは思いの外少ないようです。

高齢者が一人で暮らすということで、日常問題視されているのが
○火の不始末
○食生活
○食事の支度
○トイレのトラブル
○服薬管理
○お金の管理
○事故や病気
○日常の洗濯や掃除
80過ぎたら1人で全てをこなすのは現実的にはなかなか大変です。
ご家族に高齢者がいて、困ったらまず市区町村に相談し介護保険を活用しましょう。また身近に一人暮らしのお年寄りがいたら
介護保険の活用を教えてあげましょう。

介護保険は介護が必要な方に、その費用を給付してくれる保険です。
給付を受けるには、受けられるかどうか色々手続きをしなければなりません。まずは、介護認定を受けておくことはサービスを受けるにあたり必要です。全国の市町村と東京23区(以下市区町村)のお住まいの自治体の介護保険課や高齢者支援課に相談してください。
サービスを受けるには、原則1割の自己負担が必要で 、年収280万円以上の場合、自己負担率が2割あるいは3割になります。

(1)支援サービス(今必要な支援をまとめお世話してくれます。)
認定の通知を受けたら、要介護者担当のケアマネジャー(介護支援専門員)が決まり、一緒に支援計画(ケアプラン)を作成して、介護サービスが利用できるようになり家族の相談にのってくれます。

(2)自宅に住む人のためのサービス(居宅サービス)
自宅にホームヘルパーや看護師などの専門職が訪問して行うサービスです。
○訪問型 家事支援(掃除や洗濯、買い物や調理などのお手伝い)
○身体介護(入浴や排せつのお手伝い)
○訪問看護(かかりつけの医師と連動し看護師さんが健康チェックなどをしてくれる。)

○ 通所型 デイサービス(食事や入浴などの支援や日々楽しく過ごすための心と体のケア。食を安全に食べる為の機能訓練や口腔清掃を日帰りで行ってくれる)

○ デイケア(日常生活の自立のために理学療法士などがリハビリを施設や病院などで行ってくれる。)

○ 短期滞在型 ショートステイ(施設などに短期間宿泊して、食事や入浴などの支援やリハビリの支援。家族の介護負担軽減や施設入居準備などに利用することができる)

(3)施設に入居するサービスは
○ 特別養護老人ホーム(特養)
○ 老人健康保健施設(老健)
○ 介護療養型医療施設(療養病床)

(4)介護用具に関するサービス
介護ベッド、車いす、ポータブルトイレなどのレンタル

(5)介護リフォーム
手すり、バリアフリー、和式トイレを洋式の工事費用に最大20万円まで補助金が支給されます。

また、有料老人ホームでも、自治体から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているところは、介護サービスに介護保険が適用されます。
費用もサービスも様々です。

家族に介護が必要な方や、近々必要になる可能性のある方は
悩まないで、市区町村によっても様々サービスの形があるので
よく調べて必要なものを利用できるように相談してみてください。

夫婦でもどちらかが先に逝けば一人です。
同居していない限り、一人暮らしのお年寄りになる可能性はとても高いのです。誰しも身体は弱るし、出歩けなくなる。
今のうちからしっかり調べて、少しでも自分らしく過ごせる環境を
考えておく事は必要だとつくづく思います。

80歳もすぎれば、仲の良い友達も少なくなり、
チョット待ち合わせてランチ等、近所でない限りほとんど無理だし、
まして寝込むようになったらもう会えないのです。

健康で家にいても
タクシー乗り場のおばあちゃんのように
誰とも話をしない1日
誰とも話をしない1週間
誰とも話をしない1ヶ月
あなたは耐えられますか?

高齢者が楽しく暮らすために必要なこと
いやいや、自分が高齢になってどんな生活が出来たら
楽しいと思うのか?を
しっかりまとめてみたいと思う今日このごろです。



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