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春の訪れを、待ちかねたように咲く三椏(ミツマタ)の花

近所のお宅に今年もきれいな三椏(ミツマタ)の花が咲きはじめました。
私、この花2年前まで知りませんでした。
興味深かったので調べてみました。

和名の由来は、枝が3つに分かれるところからきています。
沈丁花(ジンチョウゲ)の仲間です。
中国名は黄瑞香 (オウズイコウ)
原産地は中国中南部・ヒマラヤ地方
甘酸っぱい香りです。

花言葉は
●強靭
●肉親の絆
●豊かな力
●心の美
●壮健
●永遠の愛

強い繊維質の樹皮は、強度の高い良質の紙の原料として有名で、
木の皮から和紙を漉きます、
紙幣などにも使われています。

春を告げるように一足先に、淡い黄色の花を一斉に開くので、
サキサクまたはミツマタが縁起の良い吉兆の草とされていたため「幸草(サキクサ)」と呼ばれたのだと書いてありました。
三枝[さいぐさ、さえぐさ]という姓の語源はここから来ているらしいです。

古くは万葉歌人・柿本人麻呂の和歌では、
●春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹『万葉集』
春になればまず先に咲く「サキ」クサのように「幸〔さき〕」く〔つつが無く〕あることが出来たならば、のちにまた会いましょう。恋しがらないでください、わが愛しい人よ)

うつむくように咲くこの花は、けなげでかわいらしい人にたとえられることが多いようです。

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