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憧れの向こう側!葛西純VS佐久田俊行【FREEDOMS Blood X'mas 2020予習】

FREEDOMS Blood X'mas 2020で行われる対戦カード

葛西純&吹本賢児 vs 佐久田俊行&植木嵩行

今回はこのカードについて予習していきます。

2018年当時、大日本プロレス(以下、大日本)とは鎖国状態であったFREEDOMSの葛西選手が、大日本所属だった佐久田選手を意識した発言をしたのが、2018.11.11 大日本両国大会のことでした。

久しぶりの葛西選手大日本参戦&045邪猿気違'sの復活として、当時は注目されました。

アブドーラ・小林&伊東竜二 vs 葛西純&“黒天使”沼澤邪鬼

※アツい試合なので是非BJW COREで観てみてください!

試合後、葛西選手は以下の発言をしました。

「オレっちは見つけちまったぞ。俺っちに刺激を与えてくれそうな人間がこの大日本にいるっていうのを。今日ちょっと感じたよ。答えは言わねえ。これは謎かけだ。全てのデスマッチファンに対する謎かけだ」

刺激に飢えていた葛西選手に"刺激を与えてくれそうな人間"。葛西選手は「謎かけ」として、一人の選手に目を付けたのです。

後々明らかになりますが、それが佐久田選手でした。

まだその時の佐久田選手はデスマッチをやってはいたものの、今ひとつ目立った存在ではなかったように思います。

しかし、葛西選手に自分の団体で好き勝手させるものか、と佐久田選手は2018.12.25 FREEDOMS後楽園大会にて、吹本選手を相手に結果を見せます。

その後、2019.1.3 FREEDOMS新木場大会の休憩中、佐久田選手が葛西選手の立っている売店に乗り込んでくるという事態がありました。葛西選手の週プロMobileのコラムによると「大日本の会社も通さずに」乗り込んできたとのこと。(良い意味で)かなり無鉄砲な行為です。

その甲斐あってか、佐久田選手は2019.1.30 FREEDOMS新木場大会に参戦、第11代KING OF FREEDOMS王者の葛西選手から直接勝利するという事態が起きました。

直接敗北した王者・葛西選手は2019.2.10新木場大会にて、初の防衛戦を佐久田選手を指名しました。

鉄串が両社の頬にぶっ刺さりながらも戦い続けるクレイジーな試合でしたが、葛西選手が勝利。初防衛に成功しました。

勝利のマイクとバックステージのコメントで「刺激をありがとう」と言い残した葛西選手に対し、佐久田選手は以下のようなコメントを残しました。

「正直、今までのオレは自分のデスマッチに自信が持てなくて、どこか迷いがあった。でも、今日こうやってかみついてみて、葛西純の味を知ったら、目が覚めました。オレは葛西純のデスマッチによって人生を狂わされた一人。狂ったデスマッチができて光栄です……と言いたいところだが、男一人の人生を狂わせたんだ。その責任を取ってもらうぞ。葛西の首を取るまで、何度でもこのリングに乗り込んでやるよ。そして、次やるときはオレが勝つ」

佐久田選手にとって、やはり葛西選手の存在は大きかったようです。

その後、2019.11.4大日本両国大会では葛西選手と佐久田選手はタッグを組み、佐々木貴選手、伊藤選手を相手に、ハチャメチャな試合を行いました。

伊東竜二&佐々木貴 vs 葛西純&佐久田俊行

その後、2019.12.25FREEDOMS両国大会を最後に葛西選手は腰椎椎間板ヘルニアおよび頸椎椎間板ヘルニアの休養のため、長期欠場に入ります。

また、そこに新型コロナウィルスによるイベントの自粛もあり、葛西選手の復帰は2020.6.10 FREEDOMS新木場大会となりました。

2020.7.28FREEDOMS後楽園大会にて、葛西選手と佐久田選手とのシングルマッチが組まれます。

葛西選手はカミソリを、佐久田選手は忍び返しを持ってきて、またしてもクレイジーな試合が行われました。

二度目のシングル。期待値も実際の試合内容も最高クラスの対戦カードでしたが、まだ"デスマッチのカリスマ"葛西純の壁は高く、佐久田選手は敗北を喫します。

佐久田選手はバックステージで以下のコメントを残しました。

「オレの背中についてこい? ただ葛西純の背中についていったら葛西純は越えられないでしょ。(中略)超えなきゃいけないですよ。超えて時代を動かさないとデスマッチが死んでしまうから。このままじゃ終われないです。オレがもっともっとデスマッチというジャンルを上にあげるために、葛西純……あいつの首をとことん狙ってやりますよ」

5か月後、佐久田選手は2020.11.13 大日本新木場大会の3代目血みどろブラザーズの区切り興行を持って、大日本を退団、フリーとして活動することを発表します。

その数日前にはFREEDOMSの会見が行われ、後楽園大会でUNCHAINの新メンバー「X」が加入するとの葛西の発言がありました。

※3代目血みどろブラザーズは佐久田選手が所属していた大日本内のユニット、UNCHAINは葛西選手が所属しているFREEDOMS内のユニットです。

「X」は恐らく佐久田選手。

フリーになってUNCHAINに参加、憧れであり高い壁である葛西選手と共闘することになるのか。

多くのデスマッチファンがそう思ったことでしょう。

そして当日、2020.11.10FREEDOMS後楽園大会、「X」は佐久田選手であることが判明しました。

これからは仲間としてやっていくのか。面白くなりそうだ……なんて思っていましたが、試合終盤で突如、佐久田選手はUNCHAINを裏切ります。

しかも、UNCHAINどころかFREEDOMS全体を敵に回すという暴挙に出ました。

手始めに2020.11.19 FREEDOMS新木場大会で怒涛の勢いでUNCHAINのメンバーである吹本選手を倒します。

2020.12.10 FREEDOMS新木場大会で山下選手に鉄串をぶっ刺し撃破した佐久田選手は、試合終了後も執拗に追撃。
それを助けに来たのはUNCHAINの大将、葛西選手でした。

佐久田選手は勢いそのままに次の2020.12.25FREEDOMS後楽園大会「Blood X'mas 2020」にて葛西に挑戦を表明します。

シングルは7月に行ったばかり。対戦カードとしては非常にアツいですが、佐久田選手がこの5ヵ月で葛西選手を超えたかといえば、それは否でしょう。

直後、そんな私の気持ちはかき消されます。この挑戦表明はこれだけではなかったのです。「早めのクリスマスプレゼント」がありました。

佐久田選手が呼び込むと、そこには共に大日本を退団し、フリーになっていた植木選手がいたのです。

少し印象が変わったような……。依然より強そうに見えました。

12.25はタッグマッチ。佐久田選手と植木選手ということになりました。

迎え撃つのは葛西選手と、吹本選手であることがバックステージで明らかになりました。

大日本を辞めてまで葛西選手を追いかけた佐久田俊行。

一人の男の人生を狂わせた男、葛西純。

この二人のデスマッチに目が離せません!

2020.12.25は絶対に後楽園ホールに行きましょう!

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