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第3回 自転車に初めて乗れたあの感覚/ 「成長」こそが幸せなキャリアの原点

 ~キャリアの勘違いをぶった斬る~                                                            ★自分をあきらめない ワークもライフも丸ごと楽しむ人生のつくり方★

「幸せなキャリア」、と言うと、
「〇〇になりたい」「△△の仕事をしたい」という夢やビジョンをもって、その夢やビジョンが実現したら「幸せなキャリア」を達成できた。
逆に、実現できなかったから「幸せキャリア」でない、
という誤解はありませんか?
さらにいうと、その夢やビジョンが持てないから、「幸せなキャリア」のスタート地点にすら立てない、などと思っている方はいませんか?
わたしのこれまでの感覚値だと、結構います。

幸せって・・・?

「幸せなキャリア」を語る前に、そもそもキャリアにおける「幸せ」ってなんだろう?何が「幸せ」?
おっと、いきなり哲学的な話になってきました。でも、ここを避けては通れない。
働く上での「幸せ」って人によって違います。好きな仕事をする、チームで何かをやり遂げる、お金を稼ぐ、偉くなる、家族と丁寧な暮らしをしつつ仕事をする、出張の帰りの新幹線でビールを飲む(違う)・・・
人によっていろいろありますね。
でも思うに、根本の根本は、働く人類皆共通。それは「成長し続けられること」だと思います。
「え、わたし成長とか別に望んでいないんですけど」っていう人いると思います。
えぇよく分かります。わたしもある一面はそうですから。

これ、理由があります。成長を望んでいない、という人は、「成長」と言った時に、人から強いられる成長を真っ先にイメージして、反発したくなるから。
よく、会社とか組織で、もっと成長してください、って言われることありますよね。これって、もっともっと仕事をやれ、利益をあげろ、っていう意味で都合よく使っている場合が多い。本人のメリットっぽく言ってるくせに、実は強制。わたしもやだわ~これ。

成長って本当はすごい喜び。

―自転車乗れるようになりたいな。近所の2才年上のおねえちゃんが乗ってる補助輪なしの水色の自転車ステキだな。わたしもあんなステキな自転車に乗って、すいすいいろんなところに行きたいな→でも補助輪なしだとこわいな。でも、やってみるか・・・難しいな。えーん、転んじゃったよー、痛いよー→でもやっぱり乗りたい。頑張ろう!→わーい、乗れるようになった!

―会議でもっと発言できるようになりたい→よし、今日こそは!・・・「はい。」しか言えなかった・・・もっと勉強して次こそは・・・!→だんだんと自信をもって発言できるようになってきたぞ!


―メンバーがなかなか自分の言う通りに動いてくれなくてイライラする、きぃーー!→ちょっと言い方を変えてみるか。・・・全然分かってもらえない・・・!→そうか、相手にも事情や想いがあるんだね。どうやったら彼/彼女がやりやすいかな。一緒に工夫してみよう

これ、全部「成長」。一見、「何かができるようになることが成長」、って捉えられがちだけど、本質はそれだけじゃないと思っています。
成長とは、「自分の中の可能性が開いていくこと」、「自分の中にもともとあったステキなところが、世界に向かって表現されていくこと」。これは本当にとてつもない喜び。
そんな幸せ体験、皆さんも探っていけば、きっときっと心当たりがあるはず。

わたしも最初は怖くてたまらなかった

わたしの幸せ体験。
それはやっぱり研修講師でもたらされたもの。
わたしがこの仕事を始めた当初、人の反応が怖くてたまらなかった。
研修中、「こんな風に言ったら反発されるかな」、「こんなこと言ったら、そんなの実際には無理だよ」って拒絶されるかな、そんな架空の声が気になって、若干当たり障りのない感じになってしまっていた。そうすると、反発は少ないんだけど、人の心にストレートに届かない。自分の思いが表現できない。それが悔しくて、次こそは、と歯を食いしばって、自分の中の怖れと戦ってきた。自分なりに工夫しながら、仲間にいろいろなアドバイスをもらいながら、試行錯誤してきた。そうこうするうちに、ようやく人の反応に一喜一憂せず、「そりゃ、みんないろんな反応起こるよね」という境地にまでやってこれた。こうなってくると、自分でメッセージを発信することが段々と怖くなくなってきた。今、しみじみそれがうれしい。
このプロセスすべて、今振り返ると幸せな体験。これがわたしの「幸せなキャリア」。

自分の可能性を開くもの

「仕事」って、「はたらく」って、実はこの「自分の可能性を開く」チャンスに満ちている。
なぜなら、やりたくないこともやらないといけない世界だから。自分の力だけではままならない世界だから。そういう中で、最初は「無理やり」取り組む中で、今まで自分でも思っていなかったような「可能性」が開いていく。
ちなみに、ままならないからこそ自分の可能性が開く、という意味では、子育ても同じ。時に仕事以上かも!?

「仕事」「はたらく」を通じて、もっともっと自分の可能性を開いていきませんか?そして、周りの評価や反応に左右されず、自分の心からの幸せを感じていきませんか?

「幸せなキャリア」は、日々取り組む目の前の仕事を通じた「あなたの成長」で形作られていく―。

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