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【詩】白化(アルベド)
闇の中に光がきらめく
宇宙の根源の燃える火花は
隅々にばら撒かれ
遍満するいのちの揺籃の中で
片隅の小さな形態にさえ
散りばめられている
わたしは見つめる
純粋な火の輝きを
それは本質的な光明
物質の中に囚われている
火花のかけらを解放し
救済することを願う
わたしはわたし自身を救済する
光のかけらを集めて
自らのうちに取り込む
失われたわたし
散り散りになったわたし
隠されてしまったわたしを
再統合する
舞い上がる白い光
光明は燃え立ち
微細に振動し
物質的な身体を貫いて
自我を超えた自己へと
心的エネルギーを変容させる
光
火花
闇に浮かぶ星々
焼き尽くす太陽
魚の眼
宇宙のまなざし……
それら象徴を通して
様々の姿をとるヴィジョンを経由して
これらの体験を垣間見る
暗黒の中から光が生じ
宇宙の火と再び結合するとき
決して知り得ない根源的な無のほとりで
夢を見ている