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【詩】剛毅・9 of Wands

9というのは
神聖な数である3を
3倍した数だ
ある周期が完成する
ひとつ手前の数であり
物事の完成に近い数
見なされてきた

ワンドの9では
理想を求めて戦いを続けてきた人物が
負傷しながらも
自らの築いてきたものを
守ろうとしているようだ
このカードは
|剛毅《ごうき》というニックネーム
たとえ傷を負っていても
いざとなれば闘おうとする
強靭な意志を感じさせる

この場面は
この旅の最終局面であろうか
彼は勝利まであと一歩の地点にいる
残りの力を振り絞って
粘りを見せているようだ
ひとつ前の8で
勢いよく空を飛んでいた棒たちは
いまおとなしく
地面に突き刺さって動かない

動いて勝ちを取りに行くのではなく
動かずして最後の守りに徹する
そのような状況なのだ
男性の表情は
用心を怠ってはならないと
思っているようだ
棒を握りしめて
睨みをきかせている

心に描いた理想を実現するために
主人公はこれまで
戦いの経験値を積んできた
遠景に小さく描かれている山々は
これまで乗り越えてきた
困難の数々をほのめかしている
成長するために
乗り越えなければならなかった
幾多の試練がそこにはあった

この男性が見せている
粘り強さというのは
さまざまな困難を乗り越える中で
身につけた胆力なのだ
完成を目前にしても
最後まで気を抜かずに
自分の居場所を守り続けている




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