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【詩】生命の泉・Ace of Cups

火がはじまりのはじまりである時
水はその最初の流出
天上界には不可視の永遠の火とともに
分たれたみなもとの半身がある
それを秘教徒は
「神の燃えさかる水」
と表現した

水は無限の生命霊
エデンの園には
四つの川が流れているが
その川の水こそ
無限の生命霊であるところのもの

根源の霊的水は
そのうちにあらゆる創造物と
非創造物を内包している
この水によって
すべての地上の存在は
生命を与えられている

一説によれば
ルシフェルが統御し損なったものは
この霊的水であった

生命の泉であるカップの1は
天上から惜しみなく注がれる
愛の象徴である
上から下へと流出してゆく
限りない愛

人は根源の火に献身し
愛であるところの水によって満たされる
ここに無限の上昇と下降の
循環システムがある

みなもとの愛は滔々と
惜しみなく地上へと流出してくる
森羅万象を分け隔てなく潤し
いのちを育んでいる

下層世界であるこの地上に
霊的水が降りてくると
それはアストラル・ライトとなって
万物に遍満するだろう

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