【詩】時が交錯する
いまという瞬間に
あらゆる時が巡り
わたしを超えたわたしとしての
存在が震えている
いまこの瞬間の痛みが
過ぎ去った痛みと響き合い
いまこの瞬間の恍惚が
まだ見ぬ風景を指し示す
沈黙とざわめきの狭間で
クラシックとコンテンポラリーの狭間で
愛することと虚しさの狭間で
揺れてとどまり
また揺れて
古典的なかたちの中に
新鮮な驚きを見出す
まるでブロカント
蚤の市で見つけた
美しいガラクタだ
創造と破壊を繰り返す
この宇宙の働きは
わたしの閉ざされた小宇宙にも及び
いまを動かしている
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