【詩】思い巡らす・7 of Pentacles
農夫はこれまでの道のりを
振り返ってため息をつく
自分が耕し実ったものを
鍬にもたれて品定めしている
ペンタクルは地であり
現実的な物事や堅実さと
関係している
主人公は真面目に
コツコツと取り組んできたのだろう
その努力と結果が
見合っていないのかもしれない
7はひとまずの完結だ
ここまでの旅を振り返り
自己に問いかけている
結果を示しているのは
収穫物として現れている
7つのペンタクル
ひとつのサイクルを終えて
目の前に成果や報酬が
結実してきたのだと読める
男性の表情は
それほど嬉しそうには見えない
けれどもこのカードの
背景はニュートラル
白か黒か判定のつかない
淡いグレイの中にいる
着ている服もオレンジ色で
生命力や活力を表す色彩だ
このことから
諦めや落胆のような感情は
読み取ることができないだろう
ともかく一旦立ち止まって
結果と向き合うことになった
そういう場所に押し出されたのだ
もしもこの結果が不満ならば
冷静に見つめ直し
方法に修正をかける時かもしれない
この旅は現在進行形であり
ここで諦めるわけにはいかないのだ
よく見てほしい
鍬にもたれる男性の顔と裏腹に
ペンタクルは葉の生い茂った
植物の中で実っている
それが100パーセント
期待通りの出来でなくとも
これまでの努力に対する実りを
自分自身で受け入れても
いいのではないだろうか
たとえ7割であっても
5割であっても
努力してきた自分をねぎらって
また次のやり方を
組み立てみてもいいのだ
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