見出し画像

正しい力を、正しい方向へ

イギリスへ戻ってきて始めた
教会の鐘鳴らし、ベルリンギング。


これはハンドストローク(handstroke) と
バックストローク(backstroke)と呼ばれる
引き方で天井から吊るされたロープを引き
鐘を鳴らします。


上下に引っ張る動きは、
一見とてもシンプルです。


でも、実はその中で、ロープを握る位置や
つかまえる位置、ロープを放つタイミングの
変え方など、多くのワザを習得する必要があり


それによって速度を調整し、相互の鐘が鳴る
順序を入れ替え、メソッド(method)と
呼ばれる様々な曲目が奏でられるように
なっています。


以前、私が握っていたロープが暴れ出し、
ビンタをくらって、手が縛り上げられたことを
書きました。


なかなか強烈なエピソードですが(汗)。


それは、正しい力が、正しい方向へ
向けられていなかったから。


力を出せばいいってもんじゃないんですよね。
初心者の私の場合、力が入りすぎていることの
ほうが多い。


そして、その方向。
どの方向へ、その力を放つのか。


普段の生活でも、やみくもに動き回って
走り回っていればいいわけではありません。


自分の行きたい正しい方向へ、
その力は向けられているのか。


この気づきを与えられる機会があって、
うっ、と立ち止まりました。


自分の目指す方向をリアリティ満載に
自分の中に描けと。


その光景が見える。
音が聞こえる。
においまでしてくる。


その自分にとって正しい方向を
しっかり描き切れと。


すると初めて自分がどっちの方向へ
その力を出すのかが見えてくる。


これがはっきりと描き切れていないと、
1年経った後もこんなに動き続けてはいたのに


結局、同じところをぐるぐる回っていただけ
じゃないかと落胆することになります。


この教えを受けて、今、背骨に青白く光る
液体エネルギーを注ぎ込まれたようで、


背筋がシャキンと伸びるような感覚を
味わっているのですよ。


一緒に、正しい力を、正しい方向へ
出していきましょう。


写真)ひんやりとした秋の朝、
木漏れ日の光のなかに佇む
イースト・ハンプシャーにある教会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?