進めるのは、前だけ
昨日と今朝の海。
かなり潮が干上がり、普段は水面下に
かくれている砂浜が、ほら、とやわらかい顔を
見せていました。
その砂浜は、海のアートキャンバス。
うねる曲線を幾筋も描き、
そこをチョロチョロと海の水が流れ、
その無数の細い川は、すべて、もと来た
大海原へと吸い込まれていっていました。
その糸のような川たち。
やさしい光を放ちながら、一瞬も動きをとめる
ことなく、大海へと進んでいっています。
どれ一つとして、流れが逆行しているものは
ありません。
私たちはみんな、この大海原のような
とてつもなく大きなエネルギーの世界から
やってきました。
そしてそれぞれ、自分の今世の持ち場へと
散っていったんだな。
そしてまた、自分が本当にまっとうしたい
ことを胸に、もと来た世界へ向けて、
一歩一歩前進していっている。
前進は、決して楽なものではない。
苦しさや辛さがともないます。
じゃあ、過去へ戻るか?
そんなこと、到底ムリですよね。
どんなにもがいても逆に辛さが増すだけです。
自分の足で立ち上がって、自分の足で
一歩進む。
これしかない。
自分の人生は、人におんぶしてもらって
進めるものじゃないんだから。
今はひとりでチロチロと細い川で
流れているかもしれないけれど、
前へ前へと流れ続けていれば、
本当はこんなにパワーがあったんだと
自分の本来の力を思い出すよ。
自然はいつも静かに
私に示してくれる。
進めるのは、前だけです。
一緒に進んでいきましょう。