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Photo by
eiitiaoki
「生きとし生けるものが幸せでありますように」
そう心から願うとき、心は幸せで穏やかになります……。
ブッダは「慈経」のなかで、
「立っているときも、歩いているときも、座っているときも、横になっているときも、眠っていないかぎりは、常に慈悲の念を起こしてください」
と説いています。
慈しみを実践するのに、時や場所、状況は選びません。
朝、目が覚めてから、夜、眠りにつくまで、常に慈しみを保ち、慈しみが性格になるまで実践するよう、すすめられています。
このように慈しみを保つことで、「自」と「他」の壁が壊れ、そこにこの上ない安穏な世界があらわれるのです。
慈悲の実践は、2500年以上たったいまでも、仏教徒のあいだで大切に受け継がれています。この慈しみこそが、幸せを実現する重要な鍵なのです。
「慈しみ」は幸せへの鍵 | 出村佳子 |
Close-Up! この一冊 | 『慈悲の瞑想ー慈しみの心』
web春秋 2018.11.16より
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