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「ああ。終わってしまう。」の感情には、いつになっても慣れることなく、泣き出したくなる。

※これはウォーキングに関する記事です。

「ああ。終わってしまう」

夏の終わりになるとこの感情がそばに迫ってきて、その匂いを醸し出す。
季節でいえば、だいたい9月中・下旬頃だろうか。
だから、言ってみれば、今この話をすること自体、正直言って少し季節外れ感は否めないんだけど、なぜこの話を始めたのか。

最近、この感情にさらされることが多いからだ。

アニメ最終回の視聴中やライブのアンコール曲の間奏中に。
遠くに引っ越すことが決まった友人の送別会で。
よく通っていた定食屋の閉店の日のトンカツをほおばったときに。
別れ話をして、最後の「またね」をつぶやいた彼女の笑顔に。

「ああ。終わってしまう」という木枯らしにも似た感情が、心の隙間に吹き込んで、気持ちの熱みたいなものをごっそりと奪い去り、そのたびに泣き出したくなる。

昔からこの「ああ。終わってしまう」という感情に、極端に弱い。
その感情を感じると途端に、何か知らんが涙が出てしまう。
別に困ることもないし、鬱になって「死のう…」みたいな気持ちになることもない。
ただ泣けてくるだけ。

これまでの人生で「ああ。終わってしまう」と思った経験は何度もあるのに、慣れて無感情になるどころか、年をとるほどに「ああ。終わってしまう。」と感じて泣き出したくなる気持ちは大きくなっていっている。

年をとったせいですね。自分の人生に秋を感じているのでしょうか。
芽吹いた緑が色づき、やがて枯れ果て、散っていく。
秋を経て、すべてが眠る冬が来るように、年をとり、終わりに向かい始めた自分の人生と様々なものの終わりどきを重ねて見ているのかもしれない。

誰にも言わないし、意外とみんなは感じてないのかもしれないけれど、僕は「ああ。終わってしまう」の感情を感じた時は、夜風に吹かれながら、歩いて帰る。
出来るだけ遠い方が嬉しい。
何時間も歩いて帰れば、この気持ちとうんざりするほど向き合えるし、体が疲れて、この感情が醸し出すダウナーな気持ちなんかどうでもよくなるから。
そんなふうに思って歩いていると平気で5時間くらい歩けるんだよね。

あ、皆さん。冒頭をお忘れではないでしょうか。
これはウォーキングダイエットの記事ですよ。

今回は長い距離を歩くコツをご紹介いたしました。

なんてね。

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