『ユーザーインタビューをはじめよう』を読めばインタビューがざっくりわかる
前回はUXリサーチの概要がわかる本をまとめたので、今回は手法にフォーカスしたまとめ。数ある手法の中でも、インタビューをピックアップ。
参考文献は『ユーザーインタビューをはじめよう』。これも「インタビュー」についてざっくりわかる本だったのでご紹介。
"インタビュー"の活用フロー
人々の置かれた状況(文脈)でよく観察する
行動だけでなく背後にある意味まで掘り下げる
推論/解釈/分析/統合を用いてデータの意味を解明する
得られたインサイトを活用する
"インタビュー"の心構え
ブレインダンプする(頭の中にあるものを吐き出す)
周りの意見を聞く
インタビュー目的の明確化
事前準備(当たり前の質問の用意や気が散る要素の排除など)
インタビューで自然観察法に頼るのは危険
礼節を持って会話する
質問することで「聞く」
自分の話をするときは慎重に(話の流れが変わる)
"インタビュー"のテクニック
沈黙が続いても相手が答えるのを待つ
流れはこちら側でもコントロールする
あとから立ち返りたい部分はメモしておく
相手の言葉に合わせる
議論モードに入らない
訂正するのは最後(そして慎重に)
メモは全てとる必要はない(録音はマスト)
デブリーフィングで当初の考えの変化や驚きなどを記録
"取っ掛かり"を集める質問
目的は詳細情報を聞き出すため
一連の過程:まず何をする?次に何する?
数:○○するのはいくつ?
具体例:どんな○○?
状況:○○だった状況は?
列挙:○○を全部挙げてもらえますか?
人間関係:○○とはどう仕事してる?
所属:どこに所属してる?
"探り"を見つける質問
明確化:○○のことですか?
きっかけ:○○したのはどうして?
理由:なぜだと思われる?
探り:どんな状況だったか、シェアいただけるか?
自分の言葉で話す:知らない人に説明するときどう説明する?
"構造"を把握するための質問
比較:他との違いは何?
時間:○○年後はどんなふうに変わっていると思う?
"リクルーティング"のポイント
スクリーニングをする
インタビューガイドを作る
雑感
インタビューについてざっくり概要が学べる本。インタビューに閉じた内容と言えど、「コミュニケーション」に関する本なので、インタビューする/しないにかかわらず、「人に聞くこと」があるのであれば読んでおくとよいとおもう。
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