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5話-森本といつも一緒♡〜誰でも出来ることをしてしていただけ

初めての試合の話しようかと思ったけど、もうちょっと引っ張ろっと!

4話で話した井上先生に応援してもらったことでなんとかボクシングを辞めずにいられた。
あの出来事がなかったら103%辞めていたと思う。

森本さんとは本当仲良くなって、俺もさとるも毎日のようにボクシングをすることになる。

頭狂った先輩たち(笑)の練習になんとか食らいついていた。どのぐらい練習していたかはもう覚えていない。
ただ練習前と練習後の体重は2キロとか落ちていた。
現役時代1度の練習で落ちた体重は3.6キロだった。

これヤバくない?めっちゃ落ちてるへん?

汗はTシャツふつーに絞れる感じ。

ボクシングシューズはビショビショ笑

そんな毎日だった。

俺を支えてくれることはいくつかあった。

①ドラマのように日本一になりたい!
② 練習終わった後の充実感
③終わったあとのジュースがくそ美味い!
④同じしんどい想いをしてくれる同志!



1日のスケジュール

学校行く(遅刻)
学校から帰る
バイトする(当時ヤンポプと言われるポプラ)
※毎日いしかわでジュースを買うためだけにバイト
先生に見つかったら即停学!
停学より俺の支えになるいしかわのジュースの方が大事だ!
そしてそのままジム。
いつも帰宅するのは23:00ぐらいだった。



森本が俺の家にくる

ちょこちょこだけど森本が俺の家に泊まることがあった。
ゲーム慣れをしていない森本に教える長尾。
ゲーム慣れしてなさすぎて不器用な森本だ笑

今も変わらず不器用な森本…笑
あっやべ、ディスっちゃった。
バレたら怒られるので、森本さんには5話は見ないように促しとこう。

森本はいつも長尾ハウスに来ると疑問に思っていたらしい。

夕ご飯がないことを…

そうなのだ。ウチは特殊な家庭なのでご飯などありません!
成長期真っ盛りだったが、ご飯がないなんてフツーにあった。

機嫌がいい時はおかんは弁当を作ってくれていた。
弁当がない日は巧みな話術でパン代を多めにおかんからもらう儀弘(俺)
その余ったお金が機嫌が悪い時のお金のストックとして使う。

本当にご飯が食えない時は
1日、昼のパンだけの日とかあった。










皆さん、いま涙を流す場面です笑

そんなのがフツーの家だったのです。
あっ食える!という場面ではめちゃくちゃ食ってました。きっといつ食材にありつけれるかわからない!と野生の勘で生きていたのでしょう笑



クリスマスに意識が飛ぶ

ほぼ休みがないボクシング…

もちろんクリスマスも練習。

でもなぜかその日は数人しかジムにはいなかった。

いつも森本とはスパーリングをしていた。
もちろん今夜もスパーリングをした。

珍しくお互い良いパンチが当たり意識をなくす場面がちょこちょこあった。

うわー意識飛んだわー!の連続。

森本さんももちろん意識を飛んでいたのはわかった。なぜなら森本さんは意識が飛ぶとすぐ白目になるからだ笑

俺は視点が合わないタイプ。

ボクシングで意識が飛ぶ時は
①白目になる(森本)
②視点が合わなくなる(素敵な長尾)

に分かれる。

そしていつものように2人でいしかわのスーパーへ行く。この時さとるはいなかった。

そして森本が言った。
ジュースを片手に空を見ながら

「俺たちクリスマスでも意識飛ばして何やってんだろうなぁ」

「えっうん、まーなー」長尾はテキトーに返しといた。

その時、2人で空を見上げた瞬間。

森本「あっ雪だ。ホワイトクリスマスだなぁ」
長尾「えっうん、あーそうだなぁ」

恋人同士かい‼︎

気持ち悪っ!!

森本は少しロマンチストじゃないかな笑




森本が怒る!?

はじめての試合が近づいてきて、俺と森本にも減量の時期がやってきた。といっても森本はすでに試合に出たことがあるので減量には少し慣れている。

いつものように練習が終わり、森本と2人で中海を眺めながら俺はカバンから出して飲み物を飲んだ。

ゼロカロリーのコーラだ。

その瞬間、森本が
「えっおまえ減量中だろ?そんなん飲んだらダメだろ」
「えっだってカロリーゼロだからいいへん!?」
「まーそうだけど、いけんくないか?」
「いけんくはないだろー!カロリーゼロだけん大丈夫だろー!笑」

そう、森本はくそ真面目なので減量中は

ちゃんとしか飲んでいなかったのだ。
(お茶もジュースも飲んでない)

なんて真面目なんだ。


試合の日が近づいてきた

ボクシングの県予選はある。
しかし対戦相手がいないことなんてめちゃくちゃある。ボクシングはボクシング人口は少ないのだ。

なぜならボクシングは特殊な競技だからだ。
サッカーのようにボールをゴールに入れればいいという競技ではない。
相手の意識をぶった斬る目的のスポーツだ。

ボクシングやってみたいなーって思う男の子が多いと思う。続いて
ボクシングを始めてみたと言う男の子はかなり少ないと思う。続いて
ボクシングの練習に耐え抜いた男はさらに少ない。
と言う事は、試合に出ると言う事だけで非常に希少価値の高いということだ。レアポケモンだ。

いや、正確に言うと頭がおかしい奴らが残っているだけという事実だ笑

途中でこれはダメだと逃げ出した人間が通常の人間だと思う。


どうやら俺も頭おかしい連中の仲間入りのようだ笑

試合がんばります。


というわけで県予選がないまま、県代表となる長尾。
(たまに階級が被ったら予選あるよ)

試合会場は
確か島根の江の川高校に行った記憶がある。

その試合前夜、減量もあり、ご飯も少しだけ。
特に飲み物が飲めないという状況の中

月あかりの下で森本はネガティヴなのか
ロマンチストなのかわからないことをまた俺に言ってきた。    続く。

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