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『石焼きイモ』の体験を息子に

「いしや〜きいも〜 おいも〜
 おいしい〜 おいもだよ〜」

と、スピーカーの音を静かな住宅街に響かせながらやってきた青い軽トラは焼き芋屋さん。

都市部でもこんな光景はあるのだろうか?基本は田舎者の僕にとっては昔からある風景だ。

1ヶ月ほど前から、なぜか2歳半の息子が「いしや〜きいも〜」と焼き芋屋さんのマネをしては楽しそうだった。

サツマイモは息子も大好きなので、食卓に黄色いイモを見つけると「いしや〜きいも〜」とマネしていた。

おそらく公園で遊んでいるときにでも耳にして覚えたのだろうと思う。ただその『音』が面白くてマネしているようだった。

つい数日前、息子と二人で公園で遊んでいたら、例のあの声が聞こえてきた。そして息子は目をキラキラして

「いしや〜きいも〜、来た!」

と反応する。そのときお金を持っていなかったので、一旦取りに帰り、小銭を握りしめながら「またこっちへ来るかなぁ」とソワソワする息子。

そして案の定、もう一度戻って来てくれた焼き芋屋さんに向かって手を振り、車を停めてもらい、おいしいおイモを頂いたのでした。

スーパーに並んだイモを買って食べるのが今の"普通”かもしれないけど、作り手から直接買うという体験も大事なんじゃないかと思う。

僕はそう思って、『石焼きイモ』という体験を息子のために買った。

人見知りな息子はイモ屋のお兄さんを警戒して練習した「おイモください」は言えなかったけど、握りしめた三百円をきちんと手渡すことはできた。

いい経験ができたんじゃないかと思う。

そう言えば、ぱっと見は同世代かな?と思うイモ屋のお兄さんと話していると、子どもたちに味噌作りの体験会を開催したりもしているらしい。

「いろんな経験させてあげたいと思ってね」

なんてことを言っていた。

なるほど。焼き芋も、もしかしたらそんな想いを持ってやられているのかもしれない。

今度あの声を響かせてやってくるときがあれば、もっと深く聞いてみようと思う。

このnoteは、日々の暮らしのことや、小さな気づき・学びを綴っています。僕の日常のひとコマがあなたの行動のきっかけになれば幸いです。


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