やっぱり、得意なことでしか家族の力になれない。

育休生活も半年近くなってきてようやく気付いたことがある。いや、薄々気づいてたけどちゃんと認識したと言う方が正しいだろうか。

それは、得意なことでしか家族の力になることはできない、ということ。

僕は自分のことをマルチ・ポテンシャライトだと認識している。いろんな分野に好奇心の矛先が向いている人間。そして、自分で言うのもアレだけど比較的なんでも卒なくこなしてしまうゼネラリスト的な人間。言い方を変えれば器用貧乏。

だから、子育てに関しても”なんでも卒なくこなせる”という謎の自信を持っていた。育休を取る前までは。

でも、実際は違った。いくらゼネラリスト的で器用貧乏な人間とはいえ苦手なこともある。そもそも子育てに至っては、子どもが父親に求めること、母親に求めることってたぶん全然違っている。つまり果たすべき役割がちがう。

別に母親の代わりになろうなんて思ってはいないけど、妻と2オペ体制で子育てタスクはなんでも”替えが効く”くらいの位置づけになれたら、なんて思っていた。

でも、それどころか・・・8月に入った頃から１日中無気力状態な日が続いたり、何をやってもイライラしていたり、ちょっと心がしんどい日々が続いていた。完全に子育て鬱状態・・・

唯一、noteを書く時間はいろんなこと忘れて自分の頭の中をスッキリさせる時間だったけど、とにかく１ヵ月くらい本当にしんどかった。（ちょっとそのときのツラさを滲みだした記事もあったかもしれない…）

しんどかったのは、自分で何でもやろうとしていたから。自分は何でもできるほうだという謎の自信が、いつしか何でもやらなきゃという義務感に変わっていた。

僕の妻は結婚当初、つまりまだ子どもがいない頃から”眠り姫”だった。（実際に愛情込めてそう呼んでいたこともあったw）

よく寝る子。昼も夜も。それがいいとかわるいとかの判断はなく、「この人はたくさん寝なきゃいけない人なんだ」という認識だった。

そんなだから、子どもが生まれて夜中の授乳も始まり、眠そうな顔で子どもを寝かしつけている姿を見ると居ても立ってもいられなくなった。

だから、自分も夜中に目を覚ました時は娘の抱っこを代わるし、それ以外の子育てタスクだって何でもこなした。ちなみに料理、掃除、洗濯なんて当たり前。（すべて僕がやっているわけではない）

育休取ってんだったらそれくらいやったほうがいい・・やらなきゃ・・やるべきだ・・・そうやって自分を苦しめてしまった。

それに加えて、毎日noteは意地でも続けなきゃ・・ブログも更新しなきゃ・・将来のことも色々考えなきゃ・・やりたいこともたくさんあるし・・・

いつも一人で抱え込んでしまうのは悪い癖。

コロナ禍で人に会えない、行きたいところにも行けないというストレスも加わり、人生ではじめて心が折れるすんでのところまで追い詰められた。追い詰めたのは自分自身だけど。

幸い、妻のおかげでだいぶ回復した。それまでは僕が１人になる時間はほとんどなかったけど、最近は週に１，２回、子どもたちを連れて実家へ行ってくれたりする。

人に会えないのもストレスだけど、１人になれないのもストレスなのだ。あぁなんて面倒くさいヤツ。

でも、おかげで自分だけの時間を確保してやりたいことスキにやれるからか、気持ちが持ち直してきた。こうやってnoteに頭の中を吐き出しているのもいいことなんだと思う。（もちろん、僕が子ども二人を見て妻が出かける自由時間も同時に設けている。お互い様。）

心が折れかかってきてからの一連の出来事を通して感じるのは、冒頭の繰り返しになるけど、やっぱり得意なことでしか家族に貢献できないということ。

家事は得意だし、子どもが喜ぶようなおもちゃを作ってやるのも得意。でも、１日中子どもたちとニコニコ遊んでられる笑顔力（？）と体力はないし、優しい言葉をかけながら寝かしつけることだってできない。いつもロッテの”カフカ”の歌を聴かせながら泣き疲れて寝るまで背中トントン抱っこし続ける力技だw

でも、無理してできないことまでやろうとしないで、自分ができること、やりたいことをやればいいんだと思う。

たぶん、きっと、どこの夫婦もうまいことできている。と言うのは、お互いが補完し合えるようになっているという意味。（そうでない場合は離婚してるのかもしれないけど…）

僕は育休取って何でもこなすハイパースーパーウルトラめちぇめちゃデキるパパになれると心のどっかで思ってたのかもしれない。

でも、そんなわけない。よく言われることだけど、完璧な人間なんていない。

これからは、できることをやろうと思う。やりたいことをやろうと思う。（子育て、という分野の中で）

それが最大限、家族にしあわせをもたらすやり方だと、僕は思う。

『早起き』も得意なことのひとつなので、最近は早朝の娘の世話担当で、ほぼ毎日、日の出の頃に家の周りを散歩している。表紙画像は数日前の朝焼け。すっかり朝は涼しくなりました。

このnoteは、日々の暮らしのことや、小さな気づき・学びを綴っています。僕の日常のひとコマがあなたの行動のきっかけになればうれしく思います。