「デスク周り」は終わらない
「オレのデスク」の変遷
コロナ禍も3年目。すっかりリモートワーカーと化した会社員の自分だが、リモートワークにはやっぱり環境づくりが大事。
仕事を快適に、より生産性高く行うための「デスク周り」を、ここ2~3年模索してきた。ああでもない、こうでもないと、試行錯誤してきた。
こだわりのデスク周りを紹介するなら、洗練された自慢の「オレのデスク」を紹介したいところだが、たぶん、きっと、デスク周りの環境をつくっていくことに終わりはない。
だからあえて、ここ数年の自分のデスク周りの変遷を書いてみたいと思う。このデバイスが便利、みたいな話もするが、どちらかというとレイアウトを微妙に変えていった理由などにフォーカスして紹介してみたいと思う。
リモートワーカー諸氏の参考になれば幸いである。
三種の神器
表紙写真はこのnote執筆時点の「オレのデスク」だ。現時点のレイアウトに至るまでの紆余曲折はこのあとツラツラと書いていくが、自宅を職場代わりにするリモートワーカーにとって必須の道具、いわゆる三種の神器をまずはそろえたので、最初にそこだけ紹介しておく。
三種の神器は人それぞれだと思うが、僕が思う3つは、良い椅子、昇降デスク、そして大型モニターだ。
もちろんパソコンとかWEB会議用のカメラ機材とかもあるが、それらはもはや大前提だと思うので、それを覗いて必須と思うのが、上述の3つだ。
コロナ禍前、僕は週に1日程度、会社が試行しはじめた在宅勤務制度を活用して家で仕事をしていた。その頃はまだ週1程度ということもあり、ダイニングテーブルでノートパソコンを広げて仕事をしていたのだが、1日そんなことをやっていると首が凝るわ、背中が痛いわで、とてもじゃないけどこんな環境で何日も仕事はできないと思ったものだ。
在宅勤務を1日やった翌日にぎっくり首みたいな状態になったこともあり、「こりゃいかん…」と、今後のことを考えてまずは三種の神器を揃えたのだ。
オカムラのバロンチェア
三種の神器の一つ目は長時間座っても疲れない椅子。オカムラのバロンチェアを使っている。高級OAチェアの代名詞的な存在ではないだろうか。これは正直、高い買い物だった…。でも、本当に買ってよかったと思えるものだ。椅子については自分のブログに詳しく書いているので、レビューが気になる方は参考にしてほしい。
FLEXISPOTの昇降デスク
三種の神器の二つ目は昇降デスク。FLEXISPOTを愛用している。いくら良い椅子に座っていても、やっぱり1日中座りっぱなしはつらいので、1日に数回はスタンディングデスクにして仕事している。午後の眠気覚ましにもちょうどいい。
LGの27インチモニター×2
三種の神器の三つ目は大型モニターだ。これは職種などによっては必要ない人もいるかもしれないが、僕は仕事柄、複数のPCを同時に閲覧したり、PC間を行き来したり、複数のソフトウェアを同時に使用したりと、とにかく広い画面が欲しい。そこで、27インチモニターを2台投入することにした。
デスク周りの紆余曲折
さて、ここからは「オレのデスク」の紆余曲折を書いてみたい。
2020年:コロナ禍と共に在宅生活がスタート
2020年の年明け頃、つまり新型コロナがまだ海の物とも山の物ともわからないような頃、僕の在宅生活がはじまった。ちなみに僕は2020年3月~12月の間、育休を取得している。
だからこの頃は家で仕事をしていたわけではないが、コロナ禍の中で育休期間を過ごし、今後絶対リモートワークが主流になると確信して、仕事復帰する前に三種の神器を揃えたのだった。
上の写真は2020年11月頃、長い育休もあと1か月ほどで終わろうとしている頃の「オレのデスク」だ。写真の左下に昇降デスクの操作パネルが映っている。この頃、iMacとWindowsのノートPCを2台使いしていた。プライベートはiMacを使っていて、仕事では基本Windowsなので、プライベートも仕事も両方使えるようなデスクをイメージしてこんな配置になっていた。当時は育休中ということもあり、どちらかと言えばプライベート重視なデスク周りだったのだ。
ちなみに椅子のヘッドレストに少し隠れてしまっているが、キーボードはLogicoolのMX KEYSを使っている。専用ソフトウェアを使用すると、複数のPCを1つのキーボードで操作できるところが便利だ。
2021年:本格的にリモートワーカーになる
2021年の年明けとともに育休から復帰し、復帰初日から数日間はリモートワークから始まった。確か21年の年明け頃は第何波か忘れたが、新型コロナ感染者が日本国内で増えている時期だったからだ。
育休前は基本的には毎日会社へ通勤する生活だったのに、育休を境にガラリと生活スタイルが変わった。新型ウイルスの蔓延は歓迎できるものではないが、おかげで(?)日本のリモートワークも劇的に進んだことは子育て期の僕にとってはタイミングが良かったとも言える。
上の写真は2021年7月頃の写真だ。この頃にはすっかりリモートワークが定着しつつある頃だったが、2020年の写真とは部屋の雰囲気がガラリと変わっているのは、新居を構え引っ越したからだ。
デスク周りという意味では、iMacは新居のリビングの方に置いたので、自分のデスク周りはほぼ完全に仕事仕様(WindowsノートPC1台)となっていた。上の写真の左側モニターの下に小さなモニターが増えたが、これはワコムの手書き入力ができるペンタブレット(ペンタブ)だ。
リモートワークを本格的にやり始めて気づいたのは、やっぱり紙とペンというのはすこぶる便利な道具だということだ。文章を書いたり計算したりはPCの方が便利だが、ちょっとしたアイデアや考えていることを簡単な絵に描きたいことが多々あり、それをするためにはやっぱり紙とペンが便利だった。
でも、どうせなら全部電子データで残したい。今どきの言葉で言えばDXというのだろうか(…そんな大げさな話でもないが)。ということで、この頃から手書きノートの代わりにペンタブを導入したのだ。
リモート会議もかなり日常的にやっているが、会社の会議室でやっているときはその場にあるホワイトボードに絵を描きながら頭を整理することも多々あったが、ペンタブがあればオンラインのホワイトボードに手書きで絵を描きながら会議を進められるのも便利だ。
リモートワークにとってペンタブは、かなり生産性を上げるツールだと思う。
2022年:細かな配置を試行錯誤
2022年に入ってからは、新たなツールは特に増えてはいないが、モニターの配置を変えてみたりして、一番仕事しやすいデスク周りを模索し続けていた。
上の写真は、27インチモニターを横向きで縦に2枚並べた配置だ。ワコムのペンタブは左側に縦置きにしている。僕は左利きなので、手書きツールは左側に配置される。
この配置は上側のモニターを見上げる配置となる。椅子に深くもたれて背もたれをぐーっと倒していくと、まぁまぁ自然に見上げる位置にモニターがくる。
ネットでいろんな人のデスク周りを見ているとこのようなモニター配置も時々見かけたので試してみたのだ。ただ、自分にはあまり合わなかったようで、この配置はあまり長続きしなかった。
やっぱりモニターを見上げるときに少し首に力が入ってしまうのか、横に並べるよりも首が凝るような気がした。27インチというサイズが縦に並べるには大きすぎたのかもしれない。
長時間デスクワークをこなすためには、首や肩がこらない配置がとても重要だ。
2022年:デスク周りに終わりはないが、いまのところの最終形
このnoteを書いている2022年8月現在、上の写真の配置に落ち着いている。2021年7月頃の写真と比べると、2枚の27インチモニターは少しずつ傾けて配置している。自分の顔の正面にモニターの境目がある配置だ。
2021年は2枚のうち1枚のモニターが自分の正面にあり、2枚目は左側に配置していた。左側のモニターはあくまでサブ的な位置づけだったが、左側モニターの左端の方を見るときには、そこそこ首を回さないといけない配置でアリ、これも首への負担が少々あった。
そこで、モニター2枚を上の写真のように左右対称に並べたのだ。これで首を一方向に大きくひねる動作は少なくなり、多少は首のこりが軽減されたんじゃないかと思う。最初は真正面に画面の境目があることに違和感を感じたが、これはしばらく使っているうちに気にならなくなった。
ちなみにウルトラワイドモニターなるものも巷では販売されていて、それに代えた方がいいんじゃないか?と思う人もいるかもしれないが、複数のPCを同時に見る自分にとっては、モニター1枚に付き一つのPCをリモートデスクトップ接続で最大化して表示させられるデュアルモニターの方が、何かと使いやすい気がしている。(ウルトラワイドモニターを使ったことはないので比較してどうこうは言えないのであるが。)
そして、2021年は左側に置いてあったペンタブは、現在は自分の正面に置いている。つまり、モニター類は完全にシンメトリーな配置になった。左利きなので今まで手書きツールはなんとなく左側に配置していたが、人間の身体は基本的にシンメトリーな配置をしているからか、ツールもやっぱりシンメトリーに配置されていた方が人間の身体にあっているきがする。
ちなみに、キーボードが2022年7月の写真までとは異なっていることにお気づきだろうか。おなじLogicool製であるが、この8月に発売されたばかりのSIGNATURE K855というメカニカルキーボードに変更した。
実はこのキーボードの試し打ちをしたい、といのが今回、かなり久々にnoteの記事を書いてみた動機だったりもする。ただ無駄に文章を書いて試し打ちするくらいなら、少しでも誰かの役に立つ(かもしれない)文章を書きたいと思ったのである。
おわりに
「オレのデスク」はこれが最終形となるか、まだまだ進化していくかはわからないが、仕事内容の変化によっては使いやすい配置が変わるかもしれない。きっとこれからも試行錯誤はつづき、その時々でいろいろな気づきが得られるのだと思う。
終わりのないデスク周りの環境づくり。
リモートワーカー諸氏はそれぞれ試行錯誤しながらパフォーマンスを発揮できる環境をつくられていることと思う。
他人のオシャレで洗練されたデスク周りを見るだけでなく、そこに至るまでの紆余曲折のプロセスの中にもきっと何かヒントになることがあるように僕は思う。
そんなわけで、デスク周りを極めている猛者にはかなわないオシャレ度のデスクではあるが、自分なりに工夫してきた「オレのデスク」をご紹介した。少しでも参考になるところがあったなら幸いである。
おまけ
最後に、現在僕のデスクで使っている機器・ツール一覧をこちらにリンクしておく(一部は類似機種)。気になる製品があれば、ぜひ公式HP等で調べてみてほしい。
その他、置き時計はニトリ、デスクマットはGrovemade、など。デスク天板は無垢の1枚板で新居の建築時に工務店の社長にお願いして作ってもらったものだ(約170cm×60cm)。
こうやって書き出してみると、けっこうな額の設備投資してきたなぁ…(遠い目)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
お気持ちだけでも嬉しいです。ありがとうございます!