12月4日週間経済短観
大型物件が峠を越えて、だいぶ暇な時間ができてきた。世の中は変異株の再度登場で期待が再度小さくなる感がまたあるが、町を見ると、年末に向けて一段と人出は増えていっているように思う。
建築需要では、当初2020年に開かれるオリンピック後にかなり増える見通しであったが、コロナの影響で今年はそれほどでもなかったようだ。ただ、物不足は深刻で不景気の中のインフレ、いわゆるスタグフレーションの様子を呈している。特に中小の建築がかなり少なかった。
来年の受注状況を見ると、相変わらず大型物件は堅調に推移し、中小の物件もかなり増えているように思う。今年のような供給不足が続けば今年よりもさらに物不足が深刻化すると思われるが、予想は当たらないものである。今年の初めにはかなりの需要の落ち込みにより、このような供給の問題が出ることは全く予想できなかった。
来年の建築受注を産業別に見てみると、まだ飲食店やホテルの建設はかなり少ないように見える。物流センター、製造工場、モール、病院などが多いように見える。この人出を見ると、エンターテイメント、旅行産業の建築をたくさん来年はお目見えできるかと期待するが、海外からの渡航をまだ閉鎖しているから、そこが変わらなければ、それらの業界の本格的回復は遠いのではないだろうか。
安倍政権が観光立国を目指して、外国人旅行者の目標を唱えていたが、現在はそれとは全く別の方向を向いており、致し方ないことではあるが、この政治の政策の違いに驚きを隠せない。ただ、この外国人旅行者の需要がなくても、コロナ下のGDPの落ち込みを国内である程度カバーできている日本の内需の大きさというのにも驚かされる。来年はどういった経済になるのだろう。
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