【エスプレッソとイタリア】
イタリア好きの自分により、コーヒーはエスプレッソを飲むようにしてみた。というのも、体重管理において、砂糖は入れたくないということ、昼食後にはお菓子を食べることが多く、甘いと甘いものではくどくなってしまうという理由も手伝う。
そして、イタリア人のビジネスマンが朝に、満員のカフェで立ち飲みでエスプレッソを飲むというのが日常で、何か日本人が日本酒や焼酎を立ち飲みで飲むという渋さ、趣に似ていて何か真似をしたかったというのもある。
ただ、小さい子持ちの忙しい父親である自分が町の中心部にいるのでなく、エスプレッソでかっこよく決められるというわけでもなく、やっぱりある程度量があって、朝食と共にじっくり飲みたいというのもあり、エスプレッソはやはり物足りないとも思っていた。
昨日、ゴールデンウィークの最後の日の朝に建て替えられた中日ビルに名古屋で初めてできたブルーボトルコーヒーに家族と行って、エスプレッソとサラダセットを頼んだ。連休の初めに行った時は昼過ぎだったから、行列ができていたのだが、今回は朝というのもあり、すぐに座れることができた。
ブルーボトルコーヒーのその店舗は肉系のサンドイッチがなく、サラダセットについてはあんまり美味しいという感じでもなく、これならDean and Delucaのサンドイッチでいいとも思った。店員の方はスターバックスの方のように優しかったのが印象的だった。
コーヒー好きとしては色々美味しいコーヒーを飲んできたつもりだから、初めてブルーボトルコーヒーをサンフランシスコで飲んだ時、日本の店舗が出来て日本で初めて飲んだ時よりも美味しいとは感じなくなったのだが、あの店の作りが綺麗で、雰囲気がいいというのがやっぱり人が集まる一番の要素だと思ったのであった。
エスプレッソは、食事と共にゆっくり飲むものではなく、一杯くいっといくもので、ラテは牛乳の比率が多く、好きには好きで今までたくさん飲んできたのだが、これもちょっと味気ない気もし始めてカロリーも高いから、何かエスプレッソを長く味わえそうな飲み物はないか今日まさに探していた。
そうすると、妻が偶然にも、アメリカーノがエスプレッソにお湯を入れたものだと教えてくれて、今までわアメリカーノはドリップコーヒーよりも薄いものだとしか思っていなかったのだが、大きな発見だった。これは、エスプレッソという存在に最近着目していたからこそわかったことではないかと思った。
妻によるとアメリカーノはドリップコーヒーよりも酸味が小さく、日本人にはあまり好かれないが、韓国では人気があるとのこと。韓国でもエスプレッソを立ち飲みするようなカフェがあったりして、今まで、半島ということと、辛いものという共通点で似ているところがあると言われているのを聞いたことがあるイタリアと韓国について、自分の中の新たな共通点の認識が加わった。
コーヒー好きなのにアメリカーノの意味も知らなかったのかと、自分にびっくりして、これからは慣れて美味しくなるまでアメリカーノを飲んで行って、時々気取ってちょい飲みしたい時にエスプレッソでも飲んでいけばいいかなと思ったのである。調べたところによると、エスプレッソの豆は普通のコーヒー豆と同じであるのだが、挽き方等が違うのだとか。
イタリア人はエスプレッソそのものがコーヒーと捉えるのが一般的で、そこに水やらミルクで薄くするのも考えられないと考える人が多いと聞いたことがあり、だからこそ、お湯で薄めたのはアメリカで始まり、アメリカーノという名前がついたと勝手に想像した。
そういえば、ゴッドファーザーの家族もイタリア系の移民の方の話だし、アメリカもイタリアと深いつながりがあるのだと改めて思った。自分は、サッカーから始まりイタリア好きとなり、そしてアメリカにも住んだ経験があるから、このアメリカとイタリアの融合したスタイルというのは自分の好みであると思い、ファッションでも、アメカジ、カリフォルニア、そしてイタリアとその辺を軸にしてきた、また今後もそうありたいと平日よりも暇なゴールデンウィークの最終日にそんなどうでもいいことを考えていたりした。
女性はフランスに憧れて、男性はイタリアに憧れると勝手に思っているのだが、個人的にブランドものでも昔からイタリアのブランドを選びたい嗜好があった。イタリア人の男性はどちらかというと、背が低くて童顔の顔で妻はあまり好きなの方ではないと言っていたが、自分も背が低めで童顔な方だから、真似を続けていってもいいなと思ったりした。アレッサンドロ・デルピエーロのように。
そんなこんなで、コーヒーなんて飲みたいもの飲めばとも言えるのだが、やっぱり、ブルーボトルコーヒーが選ばれるように雰囲気も大事で、慣れたものが美味しいという持論もあり、どんどん色々真似していってファッション力も向上していけばいいと思ったのだった。人間生まれてからずっと何事も真似から始まって成長してきているのだから。
イタリア語の勉強も始め、いつかイタリアの服を着てイタリア語で朝エスプレッソを注文して飲むことができるのはいつだろうか。そんな夢を持ちながら、今日からまた休み明け頑張ろうと思ったのであった。
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