18時42分

営業職なので、お客さんとご飯をご一緒させていただく機会は多い。いわゆる接待というやつだ。

接待はお客さんに喜んでもらい、喜んでもらうことで仲良くなること、仲良くなることで、そのお客さんと一緒に良い仕事が出来るようになることが目的である。

一般的には、18時半か19時くらいにご飯をご一緒させていただき、お客さんの好みに応じて、ラウンジやスナッククラブなどの、いわゆる2軒目に行き、23時頃にお開きになるのが定番コースだ。

しかし、それはあくまで定番であり、目的を満たせばどんな形でもそれは接待であり、そのアレンジは営業がお客さんの好みを知り、その好みに応じた内容を提案出来る面白さがある。

そんな接待だけど、今日のお客さんは「サウナ好き」「お鮨好き」「遅い時間には眠たくなる」という人。

もともとはお鮨を食べたあとにサウナというコースだったのだけど、ある時に、お客さんが午後休暇取れたら、サウナとお鮨を入れ替えても良いのでは?という話になった。

そうなると話は早く、サウナに14時半集合 お鮨スタート17時 という最速コースが出来上がってしまい、今日もお鮨屋さんを出て、お土産を渡し、タクシーに乗ってもらいお見送りをして時計を見ると18時42分。

さすがに早すぎてちょっと笑ってしまった。

18時42分であれば、いつもの仕事の時間よりも早く家に帰ることが出来て家事も出来る。

こんな接待も増えていけば良いと思うし、接待にもいろいろな形があって良いと思う。

それこそ読書好きの人と、本屋に行って、お互い1万円で好きな本を買って喫茶店に集まってお互い見せ合うとか、一緒に映画館に行って、観ている間はもちろん一言も喋らず、終わったあと感想を言いながらご飯食べるとか‥

時代は変わっても、人と人とが関わりを持って仕事をしている以上、仲良くなること、はとても大切だ。でも、多様性の時代、夜遅くまで出られない人も居たり、お酒が苦手な人もいる。営業はもっと自由に接待をアレンジしていいし、そこに営業の醍醐味もある気がする。

ちなみに早く終わることはとても良いことなのだけど、そうなると、その時間から、部下が別でやっている、いわゆる定番の接待に二次会から参加できてしまう。

過去3度、実際にそんなダブルヘッダーも実行してしまったので、結局帰宅するのはいつもの時間になったりもするのだけど。

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