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足に魅せられ
彼女の足は、正直ちょっとごっつい。
でも健康美そのもので、俺は好きだ。
昔、彼女は渋谷を歩いていた時に声を掛けられたそうだ。
『すみません、ちょっと』『あ、はい?』
『俺、足フェチで、それなりの謝礼をするので、ホテルに行って足の撮影させてもらえませんか?』と、そんな具合だったとか。
30年も前のことだったけれど、彼女にとっては印象的な好青年だったらしい。
彼女は丁重にお断りしたらしいが、このように謙虚に性癖を追いかける人に対しては、好感が持てると言う。
この歳になると色々な人が色々な方法で(良い意味で)性癖を満たしているのを知る。
俺も多分、今、その域で暮らしている。
自分の認めたくない部分を認めると、願いが叶うのが早い。
全く不思議だ。