秒速で新しい技術を身につける秘密。
秒速で新しい技術を身につける秘密。
調子に乗ったタイトルつけてしまいました。
秒速も秘密も、ちょっと盛りました。ごめんなさい。
でも
根も葉もないことじゃなくて、僕が、素早く新しい技術を身につけた具体的な方法について書いてみるので、興味がある方はお付き合いください。
以前にも書いたことがあるのですが、僕は子供の頃、何かを始めるときに、まず本を読んで知識を得てからでないとやらない(やれない)という、慎重というか、臆病な性格でした。
野球でもドッジボールでもトランプでも、まず漫画版入門書みたいなのを買って読んでみる。的な。
夏の思い出
そんな僕が小学校の4年生(だったと思う)のとき、臨海学校というのに参加したときのこと。
田舎の学校から、海辺のプールのある宿泊施設に行って、泊まりがけで、泳いだり遊んだりする行事。
事前に、クラス全員が集められ、泳げるグループと泳げないグループ分けすることになった時、僕は自分で泳げると思っていたので、迷わず泳げるグループに。
そしたら、なんの拍子にか、グループリーダーに選ばれてしまいました(しまいました、と書いた理由は後ほど)
そして、迎えた臨海学校本番。
着いて早々、グループに別れて実習が始まりました。
「じゃあ、まずリーダーのタイ君から泳いでみてもらおうか」と担当の先生。
*ちなみに先生は、すごく厳しい体育の先生。
僕は足から、そろそろとプールに入り、得意の犬かきを始めた直後、プールサイドから、みんなの大笑いする声が聞こえてきました。
先生の「おい、ふざけてないでまじめに泳げ!」という声も、意味がわからなくて犬かきを続けてると、他の生徒たちが、当たり前のように頭から飛び込んで、クロールとか始めるではありませんか?
僕は
犬かき=泳げる
と勘違いしてたんです。トホホ。
先生は、僕を泳げないグループに入れるのかと思いきや、そのままで、特訓が始まりました。
半分泣きべそかきながら、プールの水を飲みまくりながら、みんなに笑われながら、必死で練習したなあ。
で
最終日に行われた、クラス対抗リレーでは、25メートルをクロールで泳いでチームに貢献できるところまでになれたのです。
たったの3日で、クロールと平泳ぎができるようになったという体験は、その後の僕の人生で大きな財産となりました。
お店を作りたくなった
27歳の時に、当時花形だったインテリアデザイナーになりたい(ミーハー根性)と思い立ち、ある人に相談した時、「本読んだり、専門学校行くくらいなら現場へ行け」と言われたので、求人誌を買って、複数の会社に応募しました。
なんの経験もない、中途半端な年齢の僕を採用してくれるところはなくて、諦めかけてた時に「現場監督なら採用してもいい」という会社があったので、現場監督が何をするのかもよくわからないまま就職。
いまから思えばバブル真っ只中で、店舗を造る現場は大忙し。
始めて配属された現場は、ビルの一階と二階に、パン屋さんとレストランの2店舗を同時に造るという大きめのプロジェクト。
先輩の監督について、わけもわからずに走り周って一週間ほど過ぎた頃に、突然、先輩が来なくなったのです。
あまりのハードさに、体調、というより精神をやられて、自宅療養とのこと。
会社の他の監督は、それぞれの現場が忙しくて手が回らないとのことで、その日から、僕が現場監督。
大工さんや、他の職人さんから
「カントクーーー、ここどうやって納めんねん?」
「カントクーーーー、こんなん無理やで、やれるもんやったらお前がやってみーーー」
「カントクーーー、ここどついといてくれーー」
と追い回され、わからないことがある度に、公衆電話に走って会社の指示を仰ぐという繰り返し。
おかげで、2ヶ月もしたら、図面を読んで、職人さんに指示を出せる(それなりに)くらいになり、次の現場からは、フツーに現場監督するようになりました。
その後、ひょんなことから印刷会社に就職した時も似たような経験をしたなあ。
生まれて初めての営業
生まれて初めてスーツを着て営業の仕事を始めて、1ヶ月もしないウチに、3人いた先輩営業マンが相次いで辞めてしまい、営業が僕ひとりになるという事態に。
面接の時に、人見知りなんです、と言ってた僕も、甘えてる場合じゃなくなって、営業の仕事を覚えました。
34歳の時に、独立起業したときもそう。
そして独立も
かっこよさに憧れて、Mac(当時はコンピューター界のポルシェと呼ばれるほど高価でした)を(借金までして)買ったのですが、実はコンピューターのことはチンプンカンプン(当時は、いまみたいに親切な解説書とかありませんでした)
でも、食べていくためには、これを使いこなせるようになるしかない!と、あれこれいじってたら面白くなり、名刺やチラシが作れるようになって、必死で営業してるうちに仕事が増えて、なんとかやっていけるようになりました。
以上、なんだかんだと、僕の経験談を書いてみました。
もう、おわかりだと思いますが
タイトルの「秒速で新しい技術を身につける秘密」は、
とにかく飛び込んでみること
です。
僕の場合は、飛び込んだこともあるし、飛び込まされたこともありますが、とにかくやってみる、やらされてみると、勝手に(しかも早く)身につきますよということ。
昔の人はいいこと言ってます。
習うより慣れろ。
正直言って、飛び込むって怖い。
ゆっくり段階を追って、勉強したり覚えたりする方が安心だし、ちゃんとしてる気がします。
でも
秒速で新しい技術を身につけたかったら、飛び込む方が早い。
自転車の乗り方の本をいくら読んでも乗れるようにならないし、英語を喋れるようになりたかったら、アメリカの日本人のいないところで生活すればいい、みたいな話と一緒ですね。
なにかの参考になればハッピーです!
いつもありがとうございます!読んでいただけてハッピーです。