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結局,学歴って必要なの?一(いち)東大卒業生の意見

学歴不要論もささやかれる昨今。
学歴は必要なのでしょうか。

一(いち)東大卒業生の私が
考えをつづりたいと思います。

東大卒で良かったこと

自身の経験上,東大卒や京大卒は,
一種の個性だと見なされるようです。

私は自分で起業していますが,
東大卒だと伝えると,
相手の記憶に残りやすく,
信用してもらいやすいように感じています。

特に教育業界において,
東大卒という経歴はかなり有利に働きます。

学歴があれば仕事で有利?

「就ける職業の幅が広がるから,
学歴はあった方がよい」
という意見を耳にします。

確かに,学歴があった方が
就きやすい仕事もあります。

しかし,学歴が全く関係ない仕事もあります。
例えば,スポーツ選手やYouTuberなどです。

「スポーツ選手になりたいから勉強は必要ない」「YouTuberになりたいから勉強しなくて良い」
本当にそうでしょうか。

学歴が全くないよりも,学歴がある方が
スポーツやYouTubeの活動が
上手く行かないときに,
他の道を考えやすいでしょう。

それ以上に,学歴を得る過程で
試行錯誤して勉強する中で身につけた力を,
スポーツやYouTube活動に生かすことができる

というメリットがあります。

学歴を得る過程で身につくもの

〇〇大卒という経歴が
仕事で役立つという以上に,

学歴を得る過程で
様々な力を身につけられること

価値があります。

例えば,試行錯誤して勉強に取り組む中で
目標を達成する力が身につきます。

「次のテストで〇〇点取りたいな」
と自分で目標を設定する
   ↓
「どうやったら取れるかな」
「この教材をこういうふうに進めよう」
計画を立てて実行する
   ↓
「目標を達成するためには,
この部分をもっと変えたほうが良さそうだな」
振り返りを行い,改善する

受験勉強で得た知識やテクニックは,
社会でほとんど使いませんが,

このようにPDCAサイクルを回して,
目標を達成する力は
社会で生きていく上でも役立ちます

私自身,起業して仕事をする中で,
このような力は大いに役立っています。

スポーツ,音楽,ものづくりなど,
どのような分野でもきっと役立つはずです。

大谷翔平選手が
マンダラチャート(目標達成シート)を
作成していたというのも,有名な話ですね。

自分で考えて試行錯誤する経験が大事

高学歴の人が皆,
目標を達成する力があるかというと,
そうではないと感じています。

自分で試行錯誤せず,

予備校に通い詰めたり,
親や家庭教師に付きっきりで教えてもらったり,

周りから言われた通りに勉強してきた場合,
目標を達成する力は身につきません

たとえ東大や京大に合格したとしても,
指示待ち人間や勉強ができるだけの人
なってしまい,社会で活躍するのは
難しいでしょう。

高学歴になることをゴールにしない

東大や京大に合格することを
ゴールにする子どもや保護者の方がいますが,

燃え尽き症候群になったり,
将来的にニートになったり
しやすいです。

大学合格=ゴールなので,
合格したらもう頑張れない,

大学の授業に出席しようと思っても
体が付いていかない,

夜通しゲームをしてしまい,
歯止めがきかない,

大学に入ってもやりたいことがない,
周りに言われたまま勉強だけしてきたので,
自分が何をしたいのか,
これからどうしたいのか,
考えることができません

東大生の4割が留年や退学をするそうです。
(東大の入学式でも注意喚起がありました。)

学歴を得ることは,通過点でしかありません。

何のために学歴を得るのか,
どのような人生を歩んでいきたいのかを
自分で考えることが大切
です。

高学歴という経歴を得ることよりも,
自分自身で試行錯誤して勉強に取り組むこと,
その過程で身につけた目標達成力を
人生に生かしていくことが重要
です。

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