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中欧ヨーロッパ旅行 partⅣ 道に迷ってしまったウィーン編

雨が止んでいないかなと期待しながらも生憎の雨の朝。
嫌な予感がしながらチェコのチェスキークルムロフを経ちウィーンへ向かう。

大型バスは市街地中心部に駐車できないので少し離れたウィーン市立公園の脇でバスを降り
公園内のヨハン・シュトラウス二世像を観ながら、もし雨が降っていなかったらウィーンの芸術を感じられるんだろうなと思いながら必死に歩く。

市立公園のヨハンシュトラウス二世像

傘が折れても心が折れないように気合を入れ、傘の下しか見えないウィーンの街並みを観ながら、やっと昼食のレストランに着く。シュニッツェルという名物料理を味わう。大きすぎて食べきれなかったのが少し悔しい!

シュニッツェルという名物料理・ミラノ風カツレツかな

腹ごしらえをして、ウィーンの歴史地区を観光する。最も賑わっているというケルントナー通りをシュテファン寺院へと進み王宮へたどり着く。普段ならウィーンのロマンティックな雰囲気を感じながら優雅に散策できるルートを雨風に必死に耐えていたため、写真撮影もいい加減になってしまった。

シュテファン寺院

王宮で一旦解散になり2時間のフリータイムに。この雨風をしのぎかつウィーンを楽しむために、どこへ行けばよいか悩んだが、雨の心配もなく2時間過ごせるところはここから歩いて10分ぐらいの美術史博物館だろうということでそこへ向かう。

美術史博物館の階段ホール

大したことはないだろうと入ったが、すごい!美術史博物館!階段ホールや世界でもっとも美しいと言われている美術館カフェをはじめ、教科書に出てくる絵画ばかり。ブリューゲルのバベルの塔、ルーベンスの毛皮の女、その他フェルメール、ラファエロ、ベラスケスなど時間を忘れるほどの展示物、2時間では全然足りない。

世界で最も美しいと言われている美術館カフェ


ブリューゲルのバベルの塔


ルーベンスの毛皮の女


後ろ髪を引かれる思いで、集合場所へ向かう。てっきり集合場所のツーリストインフォメーションセンターがケルントナー通りにあると思っていたので(実は一本通りが違うところだった)いくら進んでもない。
えええ…と焦りながら行ったり来たり。

スマホを見ても集合場所がわからない。元々集合場所を地図上で把握していなかっという致命的な失敗をしていた。激しい雨と風の中、どうしよう!と絶望感が漂う。カッパもカバンもるるぶもビショビショに(泣)。

しかしこれではいけないと少し冷静になり、集合場所(元々ここからスタートしていた)からどういうルートでケルントナー通りに出たのか思い出す。

記憶に残っていた花屋さん

そうだ!花屋さんがあったな!と(花が好きなので花屋さんを撮っていた)と思い出し、花屋さんを目印に路地を曲がっていくと見覚えのある通り、さらに進むと、あった!集合場所!ツーリストインフォメーションセンター!(涙がでる)他のメンバーに「すみませんでした」と頭を下げる。それでも帰れた喜びで胸が一杯に。

王宮内の大広間にてクラシックコンサート

ホテルに帰り夕食を済ませて、再び王宮でクラシックコンサートを聴きに行く。歌ありバレエあり、そしてユーモアありと普段寝てしまう私も90分楽しんで鑑賞できた。こうして波乱の一日が終わった(笑)。

ライトアップされた王宮

次の日はウィーンの歴史で大きな影響を与えたハプスブルク家のシェーンベルク宮殿を見学することに。相変わらずの大雨の影響で地下鉄が止まってしまい、観光客のバスは到着しているが現地ガイドさんが到着していないようで、我々のグループが一番乗りになる。なんとか時間通りに来てくれた現地ガイドさん(ウィーンを愛する日本人の方)に感謝です。

女帝マリア・テレジアが築いたシェーンベルク宮殿

不幸中の幸いで貸し切り状態になり女帝マリア・テレジアが築いたシェーンベルク宮殿を見学する。ガイドさん曰く「宮殿に人がいないなんて、はじめて!」と。マリア・テレジア・イエローという黄色の外装や内部の豪華さは素晴らしいの一言。これだけでもウィーンに来た甲斐があったと。

シェーンベルク宮殿の大広間 荘厳な雰囲気

ここで覚えたことは、フランス革命で処刑されたマリーアントワネットは、マリア・テレジア(1740年23歳で王に即位した女帝)の末娘で政治的同盟のためフランスのブルボン家へ嫁いだということ。結構、ヨーロッパの王族は繋がっているなと思った。彼女の肖像画を見たが、やっぱり美人。

激しい雨風に見舞われたがウィーンは再び訪れたい街の一つに。なぜなら、この目でこの足でもう一度集合場所に迷わずに行きたいから(笑)。

カッパを着ながら案内する著者

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