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なぜ「いつも」「みんな」「ふつう」という一般化言葉で感情的になるのか?|情熱所長シリーズVol.36

まもなく10月、上半期が終わりますね。業績が気になり、部下にこんな風に言っていないでしょうか。


「うちのメンバーはみんな自主性がない!」
「いつも、あなたは自分からやろうとしない!」
「普通は、ちゃんとやるよね!」

もし、このように「みんな、いつも、ふつう」という言葉をつかっているとしたら、要注意です。
チームや部下の可能性を潰してしまっているかもしれません。今回は、リーダーが陥ってしまう不都合な幻想をなくし、メンバーの可能性を広げる言葉づかいをお伝えします。

では、はじまりです!

厳しい上司

本当に「みんな」ですか?

仕事もひと段落した情熱所長の現場に吉田部長がひょっこりと訪れました。

吉田部長
「情熱所長、現場の調子はどうかな?」

情熱所長
『吉田部長、それがあんまりうまくいっていなんです。
うちのメンバーはみんな自立心が低いんです。それもいつもなんです。
普通、こんなことありえないですよね!』(泣)

「そうなんだねー。いろいろ悩みが絶えないね!」

『そうなんです。次から次へと悩みが絶えません』(汗)

「ところで、うちの現場のメンバーは“みんな”、自立心が低いと言っているけど全員なのかな?」

『えっ、そう言われてみると全員でありませんね。5人のうち3人くらいでしょうか』(汗)

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一般化言葉をつかうと、幻想が見えてくる!?

「そうだろう。自主性があるメンバーもいるのに、つい、“みんな”と言ってしまう口癖になっていないかな?」

『そっ、そうですねー。“みんな”という言葉が口癖になっているかもしれません。』汗

「そうなると、事実を正確に捉えられなくなってしまうよ!」

『えっ、事実を正確に捉えられなくなってしまうんですか?具体的にはどんなことでしょうか?』汗

「それはね、事実は全員ではないのに自分の気持ちが少しイラついているばかりに“みんな”がそうだと幻想を観ることになってしまい、部下の可能性に気づかずに潰してしまうことになるんだ!

『えっ、そんなことになってしまうんですか。
“みんな”と言っているけど、“みんな”ではないんですねー』汗

「そうそう、それに情熱所長は他にも“いつもやろうしない”とか“普通はちゃんとやるよね”なんて言葉をつかっていて、これも一般化言葉なんだ!」

『う~ん、つかっていますね』汗

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一般化言葉は、可能性を潰してしまう!

「そうすると、その部下を自分からやろうとしない人だと決めつてしまっていないだろうか?」

『そうですねー、決めつけていますねー』汗

一度決めつけると、その部下を自分からやろうとしない部下だと証明するために、ダメなところを粗探しするようになってしまう。そうなると、部下が自分からやろうとしたときも、そんなの当たり前だろう!と言って部下のやる気を削いでしまうこともあるんじゃないかな?」

『ドキ、そんなことを無意識でやっているんですね』汗

「部下が自立心を持てるチャンスになれるかもしれないのにもったいないことになる」

『うーん、そうですね』

「多くのリーダーが起きた出来事を“みんな”とか“いつも”、“普通”という言葉で一般化してしまっている。すると一般化した世界しか観えなくなり、本当に知りたいことに気がつくことが出来なくなってしまうんだ!」

『そうですね。それをやっている気がします』

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部下の可能性を潰す口癖に気がつく!

「重要なことは、事実を見極め、可能性の芽を潰さないことだ。そうすれば感情的にならずに済む!」

『確かに、そうですね』汗

「だから、もし、“みんな”と言っていたら、果たしてみんなだろうか?
“いつも”と言っていたら、いつもだろうか?
“普通”と言っていたら、何と比べているのか?と自分に問いかけてみよう!

『なるほど。まず、自分の口癖に気がつき、その口癖を疑ってみることが最初ですね!』

「そうそう、それができるようになれば、
今まで見えていなかった事実が見えてきて情熱所長のマネジメント能力が飛躍的に向上するはずだ!」

『これでまた一歩成長できますね!頑張ります!』

では、今回の質問です!

「みんな、いつも、普通という枕詞を使っていませんか?
本当にみんなですか?本当にいつもですか?何と比べて普通ですか?」

次回に続けます!お楽しみに!(^o^)v

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吉田裕児@人と組織を咲かせる人財育成コーチ
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