過剰な恐怖がストレスが免疫機能を弱らす。


Bruce Lipton(ブルース・リプトン)という米国の発生生物学者のホームページから拝借。どうやら彼の著作The Biology of Beliefという本が「信念の生物学」という邦題で翻訳され日本でも出版されているらしい。 彼のことは、前回の記事で紹介したLondon Realという英国の独立系メディアでゲストとして出演していたことで知り、コロナウィルスとこの騒動について私達の取るべき行動について興味深い発言をしていたので彼に興味を持ったのだ。


リプトン氏の言うところでは、新型コロナウィルスにかかるのは、主に65歳より高齢で、更には身体の弱い人がかかりやすいのだという。(これは、前々から言われていたし、もちろん若くして罹ったケースもあるのは承知だ)

つまりこの新型コロナウィルスは、今まで人間の免疫機能が経験したことのない抗原性の特徴をもっており、ほとんどの人間がその影響を受けやすく発症する可能性が高いとのことで、この点が厄介であるらしい。(このあたりは普通にコロナウィルスのことをググれば簡単に出てくる。)また時々、深刻な病状になることもあるとのこと。

ただこの人が一番主張しているのは、長期化した都市封鎖(ロックダウン)や外出の自粛(日本の場合)、また仕事を失い給料がもらえなくなること、またそれに伴い医療サービスを受けられなくなることなどによるストレスが、人間の免疫機能を低下させ、病気の悪化を拡大させるのだという。生物学ではストレスホルモンが免疫機能を抑制させるといわれている。

つまり精神力の免疫機能への影響のことを言っているのだ。

これは面白い。昔からポジティブシンキングとかネガティブシンキングとかの効果は言われているが、彼は「エピジェネティクス(epigenetics)」という遺伝子学のある領域からそのことを言っているのだ。

そしてこう言います。

Psychoneuroimmunology research clearly reveals that consciousness controls the function of the immune system. Positive consciousness is responsible for the Placebo Effect, wherein the mind can heal almost any disease, while stress and negative thinking create the Nocebo Effect, which can cause almost any disease. The fear of COVID-19 coupled with the resulting threats to survival profoundly inhibits the population’s immune system and further exacerbates the epidemic.

精神神経免疫学の研究では、意識が免疫システムの機能を支配するということをはっきりと明らかにしました。ポジティブな意識が多くの病気を癒すプラシーボ効果を引き起こし、一方で、ストレス及びネガティブな考え方が多くの病気を引き起こすノセボ効果を生み出すということです。COVID-19への恐怖が、結果としておこる生存への驚異、人々の免疫システムへの大きな阻害、また伝染病のさらなる拡大へとつながるのです。


Many people who fall ill with the new COVID-19 disease will most likely experience mild, flu-like symptoms, fever, coughing and a sore throat, with over 80% of infected people having a mild to moderate illness that lasts about two weeks. The remaining 20% will have more severe symptoms that may need medical attention, but these symptoms can be relieved with proper treatment.

80%の新型コロナウィルスの感染者の症状はマイルドなものであり、残りの20%の感染者の症状はよりも深刻なものではあるが、適切な治療で良くなりえるものである[超抄訳] 


The media’s emphasis on the COVID-19 death statistics is a mathematical bias whose stressful forecast is itself responsible for weakening the public’s immune systems and aggravating the spread of disease. 

メディアの強調するCOVID-19 の死亡者の統計は数理的なバイアスがかかっており、この緊張を強いるような報道そのものが公共全体の免疫システムの弱体化、及び病気の拡大の悪化の原因となっているのだ。


目に見えない驚異は確かにより一層の恐怖感を与える。 この記事を全部訳すのはいくら時間があったも足りないので、私がここに書いたものだけで、新型コロナウィルスを恐れなくてもよいと判断してもらっても困るが、精神の作用が免疫力にも多大な影響を与えるということを頭の片隅にもおいておいてもらいたい。

私の座右の書でもある中村天風氏の「成功の実現」という一万円もする本にも、精神力の作用のことを口を酸っぱくして書いており、天風氏も不治の肺の死病をヨーガの修行と積極的精神の涵養によって完全に克服したことが書かれている。(肺病!!)


荒唐無稽な精神力の話のようだが、これは特記しておくべきことだと思う。


最後に、ブルース・リプトン氏が提唱する4つの実践事項を紹介して終わりたい。

1,Maintain a healthy lifestyle: Eat nutritious natural, organic food; take vitamins and supplements, especially large doses of Vitamin C; wash more frequently than normal, back away from the computer and move about (something I have to learn to do as well!). 健康的な生活習慣を維持すること。栄養豊富な自然のオーガニックの食物を食べること、ビタミンやサプリメント、とくに多量のビタミンCを摂ること。手をいつも以上に洗うこと。コンピューターから離れること。


2,Recognize that the vast majority of healthy people, below 65 years of age, are likely to have only mild COVID-19 symptoms. Those whose health is already compromised, and those who are elderly and receiving care are the most susceptible to severe illness. These individuals should take ALL proscribed cautions offered by the CDC. 多くの65歳以下の感染者の人々は、軽度の症状であると認識すること。既に健康状態が損なわれている人、及び高齢で医療ケアを受けている人々が最も深刻な病状になりやすいので、これらの人々はアメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC:アメリカの医療機関)規定の全注意事項を守るべきこと。


3,Make every effort to de-stress! Sports, play, Nature walks, meditation exercises, be in Love, read a book, watch a movie. Basically, RELAX, for this will significantly enhance the function of your immune system and reduce the severity of any COVID-19 symptom.スポーツ、遊び、自然散策、瞑想、運動、愛すること、本を読むこと、映画を見ること等、ストレス軽減の為のあらゆる努力をすること!基本的に、リラックスしていること。リラックスすることが、免疫システムの機能を大いに強化し、またあらゆるコロナウィルスの症状を軽減する為である。


4,You can help in “flattening the curve” to prevent overwhelming the medical system by taking care of yourself and supporting those in need in your community. Following the present governmental guidelines to stay home and physically distance from others will also help to not overwhelm the medical system. These are health-enhancing practices that will empower your immune system while helping others overcome their fears and infection. あなたが自分自身をケアし且つ今いる地域の援助の必要な人々をサポートすることが、医療機関に人が殺到するような影響を防ぎ ”曲線を平坦化 ( 感染者数などを表す表の曲線がなだらかになるということ) ” する助けになります。自宅待機の為の政府のガイドラインに従いまた他者との物理的な距離を保つことが、医療機関を圧倒するような影響を軽減する助けになります。 これらを実践することがあなたの免疫機能を強化し且つ他の人達の恐怖と感染を克服することの役に立ちます。


If you consciously feel that I have underestimated the severity of coronavirus 2019, I want to honor your concern and suggest that, by ALL MEANS, engage in every protection practice suggested by the CDC and any other sources whose advice you ascribe to. Through the nocebo effect alone, fearful thoughts will inhibit the immune system and open you to infection.
もし、あなたが、私が新型コロナウィルスを過小評価していると感じるなら、私はあなたの考えを尊重しますので、全てのCDC(アメリカ疾病管理予防センター)の提唱する安全確保事項及びその他のあなたが思う全てのソースを徹底することをおすすめします。 それでもネシーボ効果そのもの、また恐怖にさらされた思考が免疫機能を阻害し感染しやすくするのです。


コロナウィルスは正しく恐れましょう。 あまりテレビなど見ないこと。








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