今年もやったぞ、春の風物詩

もうだめだ、もはや前にも後ろにも一歩も進めない・・・。

レバーを前進にして、思い切りアクセルを踏み込む。ちょっと動いたかなと言う瞬間に今度は後進にして、また踏み込む。さっきよりちょっと動いたかなと思うも、結局そこから一歩として抜け出せない。タイヤは虚しく足元の泥を掘り続ける。

「はあ、いつもいつもこの時期は」

今年もばっちり、フォークリフトはぬかるみにハマるのだった。それにしてもフォークリフトのタイヤはなんでこうも、つるっとしているのだろう？もっとギザギザ、とかボコボコ、とかしていればハマらずに済むのではないのか？

そんな思いを胸に抱きながら、今日もホイールローダーで引っ張り出してもらう。そして、またその数十秒後、別のぬかるみにハマることになる・・・。

フォークリフトでハマる合間に、アスパラハウスの準備は進み、二重ハウスの内側ビニールもかけ終わる。あとは水をかけてアスパラの萌芽を待つあまり。