見出し画像

大学時代の恩師の最終講義

今日は大学時代の恩師である篠崎先生の最終講義。本当は去年行われる予定だったのが、コロナウィルスの影響で今日まで延期に。さらに、会場に人を集めてではなく、Zoomを使ったオンライン配信メインの特別な最終講義となった。篠崎先生は植物の環境ストレス応答機構の解明に多大な成果を残したすごい先生だ。

篠崎先生にとってはこのような形の実施になったことは少し残念だったと思う。でも、そのおかげで北海道にいながらにして最終講義に参加できて、僕は嬉しい。

篠崎先生の話は、途中まではとても懐かしく、僕が大学を離れて以降の話はさすがの発展を見せていた。僕が一緒に研究していた人たちも、次々と面白い業績を残していることが伺えた。先生の講義の中に僕の研究成果や論文の引用が出てこなかったのは少しだけ残念だったけれど、篠崎先生のチームで研究できたのは素晴らしい経験だった。

大学3年で研究室選び中の僕が、当時研究拠点をつくばに構えていたためまだ何も置かれていない東大のラボに訪問して、篠崎先生の話を聞いたことを今でもよく覚えている。

「私は将来火星で農業を実現しようと思っているの」

篠崎先生のその言葉は、ぼんやりと過ごした大学生活の中で道を見失っていた僕に、熱を与えてくれた。翌日つくばの研究所に訪問して、初めて目の当たりにした研究の世界にはすごく興奮したなぁ。

そこからいろいろなことがあって、今僕はオホーツクで農業に取り組んでいる。我ながら曲がりくねった人生を歩んでいる。篠崎先生のもとで得た経験は、これからもきっと波乱万丈な僕らの人生の中で必ず活きてくるはずだ。

篠崎先生、お疲れさまでした。大学での研究を離れてしまった僕にも、未だに仲良くしてくれてありがとうございます。これからも末永くよろしくお願いします!

サポートとは「投げ銭」の意味です。 サポートにて100円でも200円でも頂けるとやる気に繋がります!皆様のサポートありがとうございます!!