大雪が来てもビニールハウスを守るための準備をする
今晩から明日の夜にかけて、美幌でもけっこうな雪が降るらしい。せっかくビニールを張ったハウス。なんとか守らなければ。
ビニールハウスパイプはかなり頑丈なものではあるが、春先の重い雪が屋根にたっぷり積もると、あれよあれよと言う間にパイプがひしゃげて潰れてしまうらしい。ハウスの肩のあたりまで雪が積もってしまったら、屋根の雪が逃げ場を失い危険信号。そうならないためには、とにかくハウスの両脇の雪かきを徹底する必要がある。
猛烈な雪になってしまった場合に備えて、センターからトラクターを一台借りた。クボタの117馬力。ローダーに取り付けたバケットでガガーっと雪を押して行ける。とても頼もしい。これがあればハウスの脇はきっと問題ないはず。
念の為にハウスの中にも柱を建てる。伸び縮み式の鉄パイプをハウスの中央の部分にだいたい6本おきに並べていく。これがあれば、真ん中に何も支えが無いときより力が分散するので強度がかなり変わってくるはずだ。
ハウスの中にポールを立てながら、リバネス時代に日鉄エンジニアリングの皆さんと一緒に企画した、高校生向けの教育プログラムMisshion-Eを思い出していた。建築系のプログラムでは、高校生が2030年冬季五輪競技場を想定し、積雪などの荷重にも耐えられる巨大空間建築物の設計と構造模型製作に挑戦する。最終的には生徒たちの創意工夫によりいろいろな丈夫な建築物が出てきてとてもおもしろかったなぁ。まさか、企画をしてから数年後、実際に耐荷重を考えて対応する必要が来るとは思わなかったなぁ。あの時使った構造計算ソフトを使えばビニールハウスの耐荷重も計算できるんじゃないかな。なんてソフトだったかすぐには思い出せない。
なかなか素敵な仕事をしていたなぁと考えながら、一人黙々と雪に備えた準備を進めた。大した雪にならないと良いなぁ。