![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/29873121/rectangle_large_type_2_b91c465fc40958ebd3eca8faa1ee0b35.jpg?width=1200)
トラクターの進路を見切る!
今日も爽やかな青空の下、トラクターを乗り回す。
午前中の作業はロータリーで雑草退治。昨日に引き続きの作業だ。畑の何も植えてない部分に生える雑草はロータリーで土を撹拌することで物理的に倒していく。いろんな畑の空きスペースをちょこちょこ処理した後に、メインイベント。形が悪く、殆ど使っていないちょっと外れにある畑にロータリーをかける。今シーズン始まってしばらくした頃に一度スプリングハローをかけて以来触っていなかった畑は、すでにどこが畑なんだ?という感じになっている。
こんなところにロータリーをかけられるんだろうか?と少しドキドキしながらトラクターで踏み入る。トラクターのパワーはやっぱりすごい。どんな雑草も全く気にせず、ガーッと草ごと土を撹拌していく。トラクターが通った後にはバラバラになった草と畑が現れる。全面かけ終えた時には、また畑が現れた。手で除草すると何日も掛かりそうな場所がトラクターだと一時間もかからずに終わってしまう、やっぱりトラクターは偉大だ。
午後はアスパラ畑のマルチの間の通路をトラクターで踏んでいく。マルチを張った後に土がふわふわになっている通路部分にタイヤ痕をつけることで、土の流出を防いだり、今後の作業効率を高めたりすることが目的だ。マルチを踏まないように注意しながらトラクターを走らせる。マルチ幅がかなり広いので、少しずれるだけでタイヤがマルチを切り裂いていく。こういうときは何を目印に進路を取るかが重要だ。よくやるのは片側の前輪を見る方法やトラクターのボンネットの中心にある印を見る方法。はじめは、前輪をマルチとマルチの間の通路の真ん中を走らせる見方で走ってみる。この方法だとなんだか、どちらかによってしまっている。しばらく走って通路幅が一定じゃないことに気づく。マルチは一本一本張っていく。どんなに上手い人がやっても完全に一定の間隔では張れないのだ。そうするとどうしても通路が広い方にトラクターは寄ってしまう。次にトラクターの中心を見る方法に切り替える。マルチの中央の印とボンネットの印を合わせるように走ってみる。この方法だと自分の姿勢のちょっとした差で、進路は変わってしまうので、あまりうまく行かない。最後に見つけた方法が、車軸のボルトとマルチの端を合わせる見方だ。これがバッチリで、そこだけ見ていればきれいにマルチの脇、数センチのところを走ることが出来た。車軸のボルトを見ながらマルチをまたいで走り続けた。すべての通路にきれいにタイヤ痕を残して今日の作業は終了。
そして、今日は一つ、重大な進歩が。購入する予定の畑の値段が決まった。農業委員さんが実際にその畑を歩いて見て回って、農地を評定する。そうして決まった値段は決して安くはないものの、覚悟していた金額よりは抑えられていて少しホッとした。あらゆるものの値段がだいぶ見えてきて、ここでの暮らしが具体化されてきたなと思う。それにしても、農業を始めるまでにいくらかかるか分からない中よく飛び込んできたなぁ。
いいなと思ったら応援しよう!
![吉田拓実|さいこうファーム OKHOTSK BIHORO](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/70825937/profile_f60eac27f0cf74604c25d6b3af9e2a11.jpg?width=600&crop=1:1,smart)