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さつまいもの畝立ては大騒ぎ

昨日まではぐずついた天気。
そしてこれからはずっと晴れ予報。
注文していたさつまいもの苗は来週到着予定。

これは、完全にマルチ張りの絶好のタイミングだ。
昨日でも、明日でも、明後日でもなく、今日が良い。
今日張ることさえできれば、マルチの下に絶妙の湿気を封じ込めることができる。
その湿気はサツマイモ苗の活着につながるのだ。

少し気が重いが、やらねば。

マルチャーはとうもろこしと兼用。
しかし、さつまいもの畝はかなり高くする必要があるので調整が必要だ。

ただ、ぼくには去年まとめたスライドがある。
グーグルプレゼンテーションを開いてニヤリ。
さつまいもの方はバッチリまとめてあったのだ。

メモを見ながら機械を調整していく。
順調、順調。

しかしピンチは突然に。
畝の整形をするパーツのボルトとナットが供回りして全く外れないのだ。
このボルト少し変わった形状で、ボルトの根本が四角くなっていて、この四角い形状がストッパーとなって供回りしなくなるのだ。
どうやら根角ボルトというらしい。

この根角ぼるとの根本の四角い部分が舐めてしまって供回りしている様子。

「やばい、せっかくメモがあるのに。そもそもはずれない……」

途方にくれる。
もう一度試してみる。
やはり途方にくれる。

新規就農研修を受けていたみらい農業センターの技術員さんに泣きつくことにした。

相談の結果、ボルトをぶった切ることに。
特徴的な形状のボルトだけれど、美幌町の戸田機械店に行けば手に入るらしい。

ディスクグラインダーを使ってボルトを切断し、そのボルトを持って戸田機械店に駆け込む。

「これと同じものが欲しいんですけど……」
「それならこちらですね」

思いの外ぱぱっと手に入った。
戸田機械店素晴らしい!戸田機械店がある美幌町、素晴らしい。

新品のボルトとナットを手に入れ、ホクホク顔で帰宅。
そして、メモどおりに整備。

あとはマルチを敷くだけだ。

午後、幸枝さんが大きなトラクターでロータリーをかける。
ぼくはその後からマルチを敷いていく。

最高のできとは言えないけれど、まぁ十分及第点。
約50mの高畝マルチ12本が完成。

これで、来週のさつまいもの定植準備はバッチリだ。
はぁ、疲れた。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。東京から北海道オホーツクの美幌町に新規就農した4人と1匹家族の農業、子育て、おすすめスポットなどをほぼ毎日更新しています。もしよろしければ「スキ」「フォロー」をお願いします!
(登場人物)
ぼく:東京大学で農学博士取得後、ベンチャーで8年勤務。その後、北海道で新規就農。
幸枝さん:ぼくの妻。北海道大学で生命科学修士、ぼくと同じベンチャーで同期入社。2015年に結婚。
つむぎ:4歳の長男。北海道で元気いっぱいに成長中。電車、働く車、飛行機など乗り物大好き。
スピカ:3歳の猫。女の子。網走の病院で保護されていたところからぼくの家にやってくる。
櫂:1歳の次男。長男が騒ぎ回る横で、どっしりと寝ている大物感を漂わせる。

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