入院前夜〜お前かい〜

思い出しながらたらたら書いてたらもう3月じゃないか…すっかり春めいてきましたね。入院した頃は1,2週間で元の生活に戻れると思ってました。甘々のアマでしたね。そんなこんなで前回の続き。

利発そうな若者(研修医)がたまりかねて呼んできた上司…それは、良田が救急で運ばれて最初に対応した、覇気のない中学生のようなヒョロガリ野郎(失礼)でした。例えるなら四千頭身の1番左。便宜上、その研修医の上司を以下「四千頭身」とします。

\\\\ お前かい  ////

四千頭身がやって来た時、そう心の中で叫んだのは良田と、付き添いのPでした。

CTを撮る前に良田を診た四千頭身は大層面倒くさそうで、途中から利発そうな若者に代わったので、その若者こそ普通?の医師で、四千頭身こそが研修医か何かだと勝手に良田もPも思っていたのです。

そこからの四千頭身再登場。

「えーと?どうしました?」

おい、状況聞いてないんか。何しに来てん。

P「MRIを…撮った方がいいと思うんですが」

良「はあ、えへへ」

この時の良田にMRI撮るぞ!というハッキリした意思はなく(朦朧としていたので)、ただただ四千頭身の1番左にやっぱ似てるなと思うだけでした。


四「うーん…MRIって被爆と一緒ですからね?!(謎のキレ具合)めまいがおさまらないなら、とりあえず入院されたらどうです?耳鼻科予約しましょう」

P「じゃあ入院したら、すぐ耳鼻科診てもらえるんでしょうか」

四「それはわかりませんが」

\\\\  わからんのかい ////

またしても、良田とPの心の声はひとつになりました。

P「それならやはり、すぐMRI撮った方が」

四「MRIはお金もかかりますし」

MRIに関して頑なな四千頭身。MRIに親殺されたんか。やはり埒が明かない。皆が沈黙している中、耳鼻科の女性の先生が出社されたようで、様子を見に来ました。

「良田さん、とりあえずMRI撮っときましょうか!何かあっても無くても、撮っておいた方が安心ですよね」

その一声ですぐMRIを撮る事に決まりました。最初からこの人に診て欲しかったというのが本音ですが、救急では医師は選べません。

MRIの結果、「脳梗塞」が判明。その結果が出て以降、四千頭身の姿は消えました。

気づいたら朝。ここに、中年脳梗塞患者が爆誕したのです。


続く








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