入院前夜〜無間地獄〜

ようやく便座から立ち上がり、というよりもほぼ這いつくばる形でベッドまで移動。めまいは一向におさまりません。

それどころか、体を動かしたその揺れも相まって嘔吐。めまいで吐くという経験が初めてで結構ビビる。

それでもまだ「寝たら治る」と思い込み、いつも連絡を取っている親友Pにはめまいが酷いと報告。

この時点でまだ朝の8時前。朝だけど、気分は闇の中。このめまいはいつおさまるのか、何か食べて体力つけるべきなのか、とりあえず体を起こすか…色々考えながら上体を起こすと、また嘔吐。

あれ、これマジでアカンやつか?救急車呼ぶべき…?いや、この格好では行けない!着替えないと、と体をまた起こす。また嘔吐。

ここから、負のループが始まります。

救急車呼ぶ前に着替えを→体を起こすと吐く→気分が悪すぎて気絶(多分30分ほど)→着替えを!→吐く、しかも服に→気絶→汚いから着替えを!→吐く→気絶

頭の中には「無間地獄」という言葉しか出てきません。気絶する場所も、ベッドだったりトイレだったり床だったり。

着替えるために全裸にまでなったけど、全裸のままで気絶していた時間も。気がつけば、夜になっていました。

気絶を繰り返す度に親友Pには逐一報告していましたが、夜中1時を過ぎた頃本当にダメだと察したPが自宅まで来てくれました。ずっと自分で呼ぶつもりにしていた救急車も呼んでくれて、付き添いもしてくれた。

Pが近くに引っ越してきてくれて本当に良かった…


つづく





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?