ワンプラスワンキャンペーンと行動経済
1個買うと1個無料
コンビニエンストアでは現在、
1個買うと1個無料のキャンペーンが、
拡大しています。
ワンプラスワンキャンペーンと呼ばれ、
コンビニ各社で、
相次いで実施されているのです。
こうした試みをなぜ頻繁に開催するのか?
無料のチカラ
10月30日に書いた記事「コメダ珈琲と行動経済」
この日に書いた、
吉田行動経済研究所の記事を読んでいる方は、
何となくお判りいただけると思います。
コメダ珈琲の無料モーニングパワーです。
これを買えばこれが付いてくる。
全く同じでは無いですが、
イメージは繋がるかと思います。
ローソンの場合
ローソンの場合はコチラ
発券期間が11/10〜11/16まででしたが、
「ナチュラルローソン」のチョコ2種類
アーモンドチョコレート・208円
クランベリーチョコレート・208円
上記を買うと引換券対象商品として、
レシート無料券の引換期間は11/10~11/23までで
エーザイチョコラBB®ライト100ml・161円
以上が無料となります。
ファミリーマートの場合
ファミリーマートの場合はコチラ
発券期間が11/10〜11/16まででしたが、
対象となる日清カップヌードルシリーズ8種類!
この中から1個購入すると、
ファミリーマートコレクションのカップラーメン
「旨み芳醇 函館塩」か、
「コク旨博多豚骨」のいずれかと、
交換できる無料引換券が付いてきます。
無料券の引換期間は11/10~11/23
並び直せば、
買った当日に引き換える事が可能だそうです。
セブン-イレブンの場合
セブン-イレブンの場合はコチラ
発券期間は11/17~11/23までで、
対象となるジョージアシリーズが2種類!
「ジャパンクラフトマン ブラック 500ml」
または
「ジャパンクラフトマン ラテ 500ml」
どちらか1本買うと、
「ジョージアロースタリー ブラック 280ml」
1本と交換できるレシートクーポンが発行されます。
無料券の引換期間は11/24~12/7までとなっています。
ミニストップの場合
ミニストップの場合はコチラ
発券期間は11/10~11/16までで、
対象となるSUNTORY商品が2種類!
「伊右衛門 特茶 500ml 」
または
「特茶ジャスミン 500ml 」
いずれか1本購入で、
「伊右衛門プラス おいしい糖質対策 500ml 」
無料引換券プレゼントとなっています。
無料券の引換期間は11/10~11/23までとなっており、
伊右衛門プラス おいしい糖質対策 500ml 1本につき、
無料引換券1枚が使用出来るとの事です。
700円くじ
コンビニでは客単価を上げるために、
「700円分の商品を買うと、
箱からくじを一枚引くことができ、
当たるとランダムで商品を貰えるキャンペーン」
コチラを以前からやっていました。
これは顧客単価を上げるためです。
全店の客単価を見ていくと、
明らかに理由が見えて来ます。
主なコンビニ各社の客単価
コンビニ各社の客単価を見て行きましょう。
セブン-イレブン=647円
ローソン=612円
ファミリーマート=577円
ミニストップ=543円
ポプラ=528円
なぜ700円くじなのか?
理由が見えて来ましたね。
各社FCの本音はくじ不要
各社FC店舗運営側によると…
700円くじは結構嫌がられています。
顧客がレジに並んだ混雑時でも、
「700円以上の商品を買ったお客様」には、
くじを引いてもらわなければなりません。
その上…
くじを引いて当たれば、
商品を売り場から、
持って来なくてはいけないのです。
ワンプラスワンキャンペーンと行動経済まとめ
700円くじは負担…
しかし客単価は増やしたいし、
客数も新規とリピートが欲しい。
基本的にはどのコンビニオーナーも、
客数増×客単価増は目標にしています。
その上でくじを仕掛けると…
接触機会が増えるのです。
コロナ禍対策は根底から覆されます。
行動経済から見れば、
一本買ったらもう一本は、
人間感情を動かすかなり魅力な言葉です。
後はどうやって顧客単価を上げるのか?
今までの考え方では…
いつまで経っても、
顧客数増と顧客単価増の戦いは、
永遠に終わらないのです。