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無観客LIVE配信2021と行動経済①

無観客配信

2020年は新型コロナウイルスの影響で、
多くのイベントやコンサート、
行事やお祭り、
そしてスポーツ大会が取りやめとなりました。

2020年の年末に行われた「第62回日本レコード大賞」
更には「第71回紅白歌合戦」

そして、
国民的アイドル〝嵐〟のラストLIVEとなった「This is 嵐 LIVE」
これら全て「観客が入ることなく無観客LIVE」として、
実施されました。

コンサート収益

ご存知の方もいらっしゃいますが、
コンサート等においては、
会場運営における観客整理やチケット管理、
警備コスト、
物販人員等も含めると…
莫大な人件費コストが必要になります。

その上「箱のキャパ数」が決まっていますので、
売上の上限はかなり限定的となります。

今ではWEBチケット管理もかなり向上していますが、
「誰がどの時間帯に来て何時まで観ていたのか?」
「どのファンが会場でどんなグッズをいくらで、幾つ買ったのか?」

と言う事は殆ど分からなかったでしょうし、
そんな事をやるだけ時間の無駄!
と言う感覚があったかもしれません。

ネット配信の利点(人件費)

しかし!
インターネット配信による無観客ライブであれば、
全く違う話となります。

まずは人件費の削減。
例えば…
となればいつも満員御礼コンサートですので、
どこでやっても50,000人は入るでしょう。

音楽や照明や舞台等々の関係者数を差し引いても、
少なく見積もって1,000名以上の人件費は、
必要
となるでしょう。

無観客LIVEとなれば来場者がいませんので…
全てと言わなくても、
約90%以上の削減は可能となります。

仮に900名削減としても、
一人15,000円/日と交通費を含めると、
これだけでも15,000,000円以上はコストダウンが可能です。

ネット配信の利点(キャパ数無制限)

更に凄いのは箱(ドーム席他)における
「キャパ数の上限天井無し」です。

仮に東京ドームでコンサートを開催すれば、
来場50,000人程度です。
国立競技場で多くても70,000人とされています。
もちろん2回転もあるでしょう!
それでも100,000人か150,000人です。

年末のインターネット配信では、
5,000,000人視聴とも言われています。
観る人さえいれば、
1億人でも同時に視聴する事が出来るのです。
インターネットさえ繋がっていれば、
キャパ数は無制限なのです。

ネット配信の利点(記録的売上の可能性)

嵐のライブチケット代は平均8,000円~9,000円程度です。
ドームで開催したとして50,000人としても、
売上は4億5千万円にしかなりません。
(これはこれで凄いのですが…)

2020年の年末に行われた「This is 嵐 LIVE」
平均5,000円と見積もって、
500万人観たとされているので、
約250億円と言う売上計算となるのです。

リアルLIVEの売上と、
インターネットLIVEの売上を比べると…
圧倒的な差となるのです。

無観客LIVE配信2021と行動経済①まとめ

無観客LIVE配信においても、
いかに「コンテンツ(中身)」が重要か?
と言う事は変わりません。

しかし「数」が多ければ多い方が、
収益化は増えるのは当然
です。

ただし!
一番意味がある事と言うのは「顧客データ」です。
100%全ての顧客情報が取れると言う所に、
とても意味があるのです。

誰が、
いつから、
どの位、
何を、
幾ら、
全てが明確なデータ
となるのです。

どれだけ行動経済を学んでいたとしても、
コチラから投げれるレスポンス先が無ければ、
全て絵に描いた餅となるのです。
これを忘れては絶対にいけないのです。

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