スタバ流リーダーになる人の考え方
スターバックス流のリーダーシップの考え方とポイントを整理し、まとめてみました。参考になれば幸いです。
人々がついていきたいと思うリーダーは、自分からリーダーになろうとする人ではなく、まわりに押し上げられてリーダーになる人である。
リーダーシップは生まれつきのものではなく、カリスマ性は不要、誰でもリーダーになれる。頑張っていれば、見てくれている人は必ずいる。
「努力をすれば、必ず実を結ぶ、最後にはきっと何とかなる」と自分を信じる強い信念(気持ち)を持つ。
人格的にも優れたリーダーは、うまくいったときは「運が良かった」「部下や仲間が頑張ってくれた」と受け止め、うまくいかなかったときは「すべて自分の責任である」と捉える謙虚さを持っている。
人を動かすより、まず自分が動く。
人を治める前に、まず自分を修める。
自分にできることからコツコツ頑張って努力をして、追求し、自分を高めていく。
部下は、常に上司の仕事ぶりだけでなく、人間性をよく見ている。偉い人が持つ、謙虚さ・腰の低さはかっこいい。
たくさんの挫折経験・苦しい体験が、人の痛みを想像できる・人の気持ちが分かる人にする。部下は、上司の華やかな経歴など望んでいない。
現場、弱い人たちを大事にする。売上は「現場」で生まれている。
地位は「権力」ではなく「責任」である。
リーダーが発するのは命令やマニュアルではなく、「ミッション」である。
完璧な人間はおらず、自分でできることには限界があるので、虚勢は張らない、庶民派リーダーで良い。無理をしない。本当の自分はそこにある。
リーダーは饒舌である必要はない。弱音を吐いてもいい、弱みを見せてもいい。みんな支えてくれ、というスタンスを大事にする。
リーダーの日々の言動、日々の仕事ぶりが、コミュニケーションになっており、信頼関係を作る。
リーダーの方から部下の意見を積極的に聞く。「俺についてこい」ではなく、「みんなで一緒にやっていこう」「一緒に作っていく」という姿勢を持つ。
とにかく「わかりやすさ」を意識する。シンプルでキャッチーなフレーズを作ることで、チームや組織にやろうとしていることを浸透させ、勢いをつけられる。
リーダーは、部下の立場に立ち、部下に愛情を持っていれば、自然に何をすればいいかが見えてくる。
思いは文字にすると伝わる。大事なことは何度でも繰り返し語りかける。
叱るときは、相手を肯定/期待し、褒めた上で、「あなたらしくない」「あなたでさえ」と自尊心を傷つけないような言い方で伝える。
大勢の前でうまく話すには、原稿を用意するなど、とにかく準備をする。あとはコンテンツと熱意があれば何とかなる、と開き直る。
「みんなを幸せにしたい」という使命感を、リーダーの最大の原動力にする。
部下の部下にも関心を持つ。飲みに行かなくても本音が聞ける関係を日頃から作る。
付加価値を生み出すのは現場にこそあり、現場を重視し、現場の味方をする。現場には優しく、自分に近い人ほど厳しくする。
仕事を部下に頼むときは、WHAT(何を)ではなく、WHY(なぜ)をきちんと伝える。
部下に頼んだ仕事をチェックするときは、必ずまず褒めてから指摘する。
中長期的な目標は、理詰めではなくリーダーの直観で良い、根拠がなくても良い。大きな目標を作るから、できる達成感がある。
仕事はできるが、人間性が良くない部下には注意する。ボーナスを上げても良いが、地位は与えないようにする。地位を上げると、結果的に周囲が困ることになるため。
人を信じても良いが、人が言うことを鵜呑みにしない、人がすることを信じてはいけない。事実を聞き、現場の判断を聞いて、確認する。リーダーは結果的に責任がすべてである。
100%のリーダーでなくてもよい。自分を信じ続けられるから、努力ができる、毎日が自分を磨ける場だと知る。
権力を手にするからこそ、優れた人間力が試される。権力が増えると責任も増えるので、自分を律すること重要になる。人間性を疑われず、人間的に成長をすることこそが成功である。
「ありがとう」や挨拶を習慣にする。
以上
参考:「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方
(著:岩田松雄)サンマーク出版