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パワハラについてちょっと考えたこと
少しセンシティブな話題になるかもしれない。
今回は「パワハラ」についての考察。
まずは定義から。
パワハラとは、職場において優位な立場を利用して、業務上必要な範囲を超えた言動を行い、他者に身体的または精神的苦痛を与える行為のこと
大前提として、優位な立場を利用してのパワハラは決して許されるものではなく、された側の苦痛は、やった側の想像をはるかに超えるということは覚えておきたいと思います。
パワハラ上司を擁護するつもりは全くないし、される側にも問題があると言っているわけでもないので、そこはあらかじめご了承を。
この記事のきっかけとして、ふと疑問に思ったのは、パワハラ被害を受けたという人のうち、どれくらいの割合で「上司の立場」を経験した人がいるのだろう?ということ。
中間管理職はまさしくそうですね。
上からは圧力がかかり、下(部下)からも突き上げがある場合があります。
パワハラの有無は関係なく、自分も中間管理職の経験者なので、かなり胃が痛い思いをすることはありました😓
パワハラの被害者は「部下」の立場であるケースが多いので、全体的には若い人が多い気もしますが、中高年の社員が年下の上司から厳しく言われるのもキツいというのは想像できます(というか経験済み)。
「通常の指導」範囲の曖昧さ
さて、上司の立場になった場合、部下に対する通常の指導とパワハラの境界線に悩むことがあるかもしれません。
「厳しく言ったつもりはないのに」という通常レベルの注意や指導が、受けた側にとっては「ひどく傷つく」という場合があるかも、ってこと。
パワハラを受けたためにメンタルを病む、というケースはあるだろうけど、その前に元々メンタルが不安定な人が、仕事の不備の指導を受けやすいとか、通常レベルの言葉を深く受け止めてしまうことはないんだろうか。
いかにもありそうな気もします。
上司になった場合、もし部下の中にこんなメンバーがいたらどうでしょう。
・全然仕事ができないのに権利だけは主張する
・言ったことができていなくても平気な顔
・経過や結果をまったく報告しない
・「言われていない」「聞かれなかった」と言い訳
・周囲に悪影響を及ぼしたり、会社に不利益を及ぼす
「職場の困ったちゃん」というのは、どこの職場にもいると思います。
このような場合、上司としては適切な指導は必要だろうし、良い評価は付けられませんよね。
その上で、部下からは「無茶振りしてくる」「パワハラだ」とか言われた日にゃ、上司も困惑してしまうでしょう。
そこを何とかうまく回すのが上司の役目だ、という意見もあるでしょうが、そこで冒頭の疑問。
「あなたが上司になった場合、うまく回せる自信がありますか?」という問題提起に繋がります。
「逆パワハラ」という言葉も聞くようになりました。
逆パワハラの例
・軽い注意指導をハラスメントと呼ぶ
・上司の解雇や配置転換を過剰に要求する
・上司の指示を無視したり、職場を放棄したりする
・上司への暴言・暴力、SNSでの悪口の投稿
・集団で上司を無視する
・虚偽のハラスメント報告をする
「パワハラ」という言葉だけを聞くと、先入観としては、つい「上司=悪者」という図式を想像してしまいます。
でも、実は上下関係や社歴、年齢、性別などは関係なく、「双方の関係性」によっていろいろなパターンがあるから、客観的に判断しないといけないのだな、と思います。
私の元職場は、年功序列じゃないフラットな会社だったので、上司も部下も経験があるし、年下の若い上司(男性/女性)の部下になったこともあれば、年上の先輩が部下になったこともあります。
プロジェクトごとに上下が入れ替わることがあるから、「上司になったから偉い(立場が上だ)」という感覚がなく、必然的にパワハラも起こりにくい環境でした。
暴言、暴力、罵倒などは即アウトなパワハラでしょうが、上司の立場になった場合、面倒な部下の扱いについても、パワハラ問題の別の側面として認識しておかないといけないのでは、と思った次第です。
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