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人間にとっての最大のストレスとは?
人間にとって最大のストレスは「配偶者の死」とされています。
実際のところは、どうなのか分かりません。
情報の出所は、アメリカ ワシントン大学のHolmes(ホームズ)らが1968年に開発した、社会的再適応評価尺度です。
「ライフイベント法」と呼ばれています。
これは、少し前に書いた記事、「日常の小さなストレス「デイリーハッスルズ」をご存じか?」の中で紹介した本『心療内科医が教える本当の休み方』にも書いてあったことです。
人生のうちで起こる、さまざまなライフイベントに、ストレス度の点数を付ける測定法で、1年間で累積300点を超えると心身に不調をきたすとされています。
上位10位までをご紹介します。
1.配偶者の死: 100
2.離婚: 73
3.夫婦別居生活: 65
4.拘留(刑務所): 63
5.親族の死: 63
6.個人のけがや病気: 53
7.結婚: 50
8.解雇・失業: 47
9.夫婦の和解・調停 45
10.退職: 45
ランキングはまだまだ続くのですが、少し意外なのは「上司とのトラブル:23点(30位)」、「労働条件の変化:20点(31位)」などは、わりと下位でした。
60年くらい前の研究ですからね。
特に働き方とか、社会との関わりは、現在とはかなり違っていると思います。
元々はアメリカの研究なので、日本との違いもあるでしょうし。
ただ、家族との関わりについては、時代や国が変わっても、それほど大きくは変わらないのかもしれません。
身近な親族の死というのは、ストレスとしてかなり上位ということです。
先日、父が亡くなって、後処理をしている最中ですけど、ちょっと一息ついて時間ができたとしても、以前とはやはり心情とか過ごし方が違っているようです。
死後の手続きがすべて終わっているわけではないので、落ち着かないということもあるでしょうが、やはり何十年も拠り所としていた人間が、この世から1人いなくなるという出来事が、大きくのしかかっているのだと思います。
わりと長く入院していたし、完全復活して家に戻ってくる可能性はゼロだったので、気持ちの上では「親がいない生活」に慣れていて、覚悟もできていたはず。
でも、いざ現実になると、残された問題は山積みで、相談できる人はもういないという事実が、知らず知らずストレスの蓄積となっている気がします。
こればかりは、時間が解決してくれるのを待つしかないのだろうと思います。
今は、目の前のことを着々と進めていくだけですね。