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老化で記憶力が落ちた?いやいや、忘れることも必要だ

中高年になると、とたんに記憶力が劣化します。

もしかしたら、年齢とか頭の良さとか関係なく、若くても物忘れがひどい人はいるのかもしれないけど。

とはいえ、40代か50代以上になったら、その傾向が顕著になるのは間違いない。

人の名前とか、曲名とか、作品名とか、以前ならスッと出てきていた言葉が、「ほら、えーと、あれあれ・・」のように、ど忘れしていることがめっちゃ増えます。

あるいは、ある目的を持って買物に行って、その「肝心なもの」だけを買い忘れて帰るとか。

くっ、心当たりがありすぎて・・😓

まさしく老化であり、脳の劣化なんだと思いますが、「忘れる」こと自体は悪いことばかりではありません。

以前、私のnoteでも紹介したことがある、成毛眞さんの著書『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい』の改訂版(新書版)『40歳を過ぎたら、定時に帰りなさい』でも書かれています。


ミドルエイジが軽やかに生きていくためには、「記憶力」よりも「忘れる力」が必要、とのことです。

ミスしたことや過去の恥ずかしい失敗、喧嘩や失恋、黒歴史など、「思い出したくない記憶」は誰にでもあるものです。

それらをいちいち全て記憶していたら、つらくて耐えられないのではないか、という推察です。

確かに。

人は忘れることができるから、生きていける。

じゃあ、良いことだけを覚えておけたらいいのか、というと、それもまた違うかもしれません。

「過去の栄光」のように、未練を引きずったり、つい昔の自慢話をしてしまうのは、「現在の自分の人生」がうまくいっていない証拠かもしれません。

過去の栄光こそ、早く忘れてしまった方がいい、という考えもあります。

脳みその記憶領域に、定量の上限があるのかどうかは分かりませんが、忘れることで記憶容量のスペースに空きができて、新しい情報や思考を入れることができるのかも知れませんね。


季節柄、年末は「忘年会」とか「年忘れ」という言葉が出てきますよね。

昔から、人は「忘れること」の重要性を理解していたのだと思います。
いったんリセットして、次へのステップにするために。

老化による物忘れと、年忘れは、全然違う話になっていますけど・・。
書きながら冒頭のことを忘れてたわ。

今年もあと少し。

今年のイヤなことは忘れて、新しい何かを入れる空き容量を確保しておきましょう。


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