「2.272リットルの牛乳」2022/2/20
1週間分の食料が届いた。
イギリスのスーパーでの買い出しは、基本的に「Sainsbury's」というスーパーの宅配サービスを使っている。最初のうちは奥さんと2人で実際にスーパーまで出かけていたが、2人分の買い出しだと結構な量になる。
奥さんは現地での買い出しの方が買い物として楽しい要素が多いとも言っていたが、コロナとイギリスでのマスク率の低さから、もう宅配サービス以外ほとんど使わない。
イギリスの牛乳は単位が「リットル」ではなく「パイント(pint)」。日本でも、HUBとかイギリス系のバーとかだと「Pint」でドリンクが出されるやつ。初見の日本人が読めない単位。
いつも買うのは4パイント。パイント表記はあるものの、リットル表記もしてある。4パイントは2.272リットル。2リットルよりもちょっぴり多いのでなんだかお得な気分だ。
ちょくちょく買うチーズ。「ブルサン」。これも美味しい。
ガーリックとハーブ的なものが練り込まれた、ほろほろ柔らかいチーズ。ワインにもビールにも合う。トルティーヤチップスでディップして食べてもOK、ベーグルにのせてお昼ご飯としてもOK。使い勝手がいい。
基本的に在宅勤務なので、ガーリックは気にしない。
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今日もご近所さんの猫のお世話をしてきた。
飼い主さんが帰ってきたのと勘違いしたのか、ドアを開けた瞬間に玄関まで歩いてきていた。
「やばい、逃げるかも」
と思ったが、
「お前誰やねん」
っていう感じですぐ引っ込んでいった。
ちゅ〜る的なやつをあげて、水をきれいなやつにかえて、ちょっと遊んで帰ってきた。
猫はいい。
自由に生きている、という感じがする。
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あと1週間で2月もおしまいだ。2022年もどんどん終わっていく。
来週もオンライン英語レッスンだ。明日はレッスンが5本入っている。ありがたい。そろそろ合計レッスン回数が300回になる。退場せず、レッスンを行う側もコツコツ積み重ねていく。
オンラインで英語を教えていて、やはり英語学習はいかに勉強時間を確保するかというところが大きいと思う。社会人ならなおさらだ。
仕事で大きなプロジェクトを抱えたり、年度末に向けて締めの作業が忙しくなったり。学生よりも大人のほうが生活リズムの忙しさが上下するぶん、継続がものをいう英語学習の難易度は上がるんだろう。
「日本にいるなら英語いらないじゃん!」と教員時代に生徒に突っ込まれたことがあるが、その通りだ。
日本で過ごす日本人にとって、英語に関する情報は不要な知識だ。だから、少しでも勉強しない日を作ると脳はどんどん忘れようとしてくる。さらに、筋トレとは違って休養日を作る必要がない。いや、休養日を作ってはいけない。
そのうえ、焦ってもいけない。睡眠と同じで、一瞬だけ詰め込んで貯金を作っておくこともできない。とにかくコツコツ、一定量を一定のペースで積み重ねていくしかない。
だから、生徒とのやりとりでも「頑張りましょう!」とは言わないようにしている。よく使うのは「コツコツ積み重ねましょう!」。
だから、締め切りのある試験に向けて勉強しているのは本来の英語の勉強とは本質が違うのだと思う。特に目標がなくてもいい。地道に積み重ねていって、そのプロセスをゆったり楽しむことが大事。
英語学習はガーデニングと似ている。
成長に必要な環境をととのえてあげれば、勝手に成長してくれる。
「いついつまでに何個の花を咲かせなきゃ!」と焦っても、十中八九うまくいかないだろう。試験のためだけに英語を勉強しているのはそれと同じだ。
地道に水をあげて日の当たるところに置いてあげて、安全なところに置いてあげればそれでいい。