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【副業History】フェーズ4 新生・いちごる! 2021年春~
これまでの副業でのゴルフレッスンの軌跡を残すシリーズ。
フェーズ1 単発レッスンメインの時期
フェーズ2 本格的なリピート受講生を迎えてのレッスンの進歩
フェーズ3 自身のゴルフレッスンコンテンツの体系化
今回はフェーズ4。
前回紹介したフェーズ3で、自分自身のレッスンが一つのメソッドとして体系化されたころから、自分自身と他のレッスンの違いについて意識し始めていた。
そして、そんな折、ある人との出会いがきっかけで、いちごるレッスンはそれまでのレッスンをベースとしつつも、新たなステージに突入した。
その「ある人」との出会いは、「実践!成功曲線を描こう!」にて紹介したIさんである。僕のレッスンを10回受けたIさんが、「いちごるレッスンの価値」について、考えるきっかけを与えてくれたのである。
「実践!成功曲線を描こう!」では、Iさんが紹介してくれた「成長曲線を描こう」という本を紹介しているが、同時に紹介してくれた本が2冊あった。
成長曲線本と同じ、石原明氏の著作になるが
①絶対儲かる「値上げ」のしくみ 教えます
②営業マンは断ることを覚えなさい
の2冊である。
両方とも、タイトルだけ取ると「なんだか胡散臭く」、もしもIさんの紹介が無かったなら、もしくは成長曲線本を読んで石原さんの考え方に触れていなかったら、自分の意志でこれらの本に手を出すことはなかったと思う。
この2冊は、胡散臭いタイトルとは裏腹に、僕のレッスンの方向性を決める大きなヒントが含まれていた。
特に①は、「モノやサービスの価値とは何か?」ということがテーマの本であり、それまで時給300円やら500円やらで提供していた自分のレッスンの価値について考えさせられた。
例えば、モノやサービスを消費者が購入するときには、4つのパターンがあると、値上げ本には書いてある。
4つのパターンとは、
①安いから買う
②高いから安心、信頼がおける
③モノではなく、コトを買う
④自分らしさを買う
である。
これを考えたときに、それまでの僕のゴルフレッスンサービスは、額面でも相場に比して3分の1くらい、時給にしたら300~500円というレベルで、これは明らかに「①安いから買う」サービスだったといえる。
もちろん、この時にレッスンを受けてくださった方々も僕の提供するレッスンを一生懸命に会得しようとやってくださったことは事実。
そして、僕自身は、副業ゴルフレッスンを始めたのは、「儲けよう!」と思ってやっていたわけではないので、それまでの3年間のレッスンも十分に満足していた。
一方でこのままこの価格で続けていく限りは、「それを本当に必要とする人」に出会えないと感じるようにもなっていた。
というのも、一見すると違いが分かりづらいレッスンの質の差を、選ぶ側はどのように判断するだろうか?
消費の4パターンの②にある通り、人によっては「一定の価格だから、このサービスは効果があるかもしれない」と考える人もいるだろう。逆に安価すぎるレッスンだと、本当にゴルフに困っている人には、「私の悩み事を解決してくれる方法がこんなに安い(=ありふれた指導法)のわけがない」といって、目にも止まらないかもしれない。
「いちごるレッスンをより多くの人に届けたい!」と考えるのであれば、より必要とされる人にアクセスし、その方の困りごとを解決することで、評価してもらうことが重要だと考えた結果、レッスン価格は見直したほうがよいと思うようになった。
では、価格はどのように決定されるべきだろうか。
消費の4パターンに照らして、その当時僕自身が思い描いていたのは、「③モノではなく、コトを買う」サービスであると考えた。
この観点からは、僕は以下のように考えている。
ゴルフをやったことのない人にはすぐには理解できないかもしれないけれど、ゴルフを通じて得られる体験はいくつもあって、中には他では得られないものもある。
・まずもって、ゴルフ自体が好きになったら、自分一人でゴルフ練習場に行くようになるかもしれないし、それは立派な趣味の時間が確立されたことになる(ただこれだけなら、他の趣味を見つることで足りるかもしれない)
・ゴルフは年を取っても出来るスポーツだから、ゴルフを通じて家族や友人との新しい体験が待っている
・「○○さんゴルフはじめたの?!今度行こうよ!」と、しばらく疎遠になってしまっていたかつての旧友との再会が待っているかもしれない。いや、ゴルフをやれば、きっとある。
・ゴルフを通じた素敵な出会いがあるかもしれない。ゴルフはしばしば友人を介して初対面の人ともラウンドする機会がある。なんならよく言われるのが、「車の運転とゴルフは人柄が出る」のだから、ゴルフを通じて人となりを知れる、男女の(健全な!)出会いのツールともなるかもしれない!
・ビジネス上の人間関係を円滑にできるかもしれないこれもゴルフをやったことがある人ならわかるかもしれないが、ゴルフを誘ってくる人は、ゴルフがただ心底好きなのである。
なので、よく言われる「接待ゴルフ」は実はそれほど「接待」なのではなく、(少なくとも僕が経験し、見知った限りでは)ただただゴルフしたい人たちが集まって楽しくゴルフしているだけのことが多い。
仕事上の関係にとどまっている限りでは見えてこないその人の側面を知ることができるし、その共有した時間が、仕事に戻ったときのコミュニケーションの潤滑油になるのは間違いない!
ゴルフが楽しめるようになったら社内外の人とぜひゴルフに行っていただきたい!
これらを総括して僕は「ゴルフは大人の最強の趣味だ」と思っている。
であれば、これはもはや「自動車の運転免許」と性質的に同じようなものではないか?
「ゴルフを楽しむスキル」を身につければ、それを通じて素敵な体験ができる。
(「自動車免許」を取得すれば、行きたいところに自由行けて、そこでの体験が得られる、と言うのと同じ)
単なるモノやサービスを提供しているのではなく「体験(コト)」を売っている。
こうやって自分の提供しているコトを捉えた時、その価値を認めてもらうためのサービス内容は、世の中一般のレッスンとは必然的に似て非なるものになっていった。
2021年の春、いちごるレッスンは、レッスンの回数や内容、速習サービスなどの付随するサービス、そしてレッスン料金も含めて、装いを新たに、再スタートした。
以上が、いちごるレッスンの第4段階である。
次回は、フェーズ5について。
このフェーズ5は、現在進行形なので、まだ明確な形を持ってはいないけれど、フェーズ4での1年間の経験を通じて、進化した部分と、見えてきた世界について触れたい。(⇒続く)
※いちごるレッスン(ゴルフレッスン)の技術的な内容についてはこちらのウェブサイトにて公開しています。ご興味のある方はご覧ください!
☞https://1-golf.com/introducion2/