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創作TALK 〜2023年は挑戦の年だった?〜

 こんにちは、高村芳です。

 X(エックス。旧Twitter。「X」だけだと可読性悪くていつも括弧書きで補足入れてしまう)にて開催されている恒例イベント「創作TALK」。年末年始、自身の創作について記事をまとめてタグをつけて公開するステキな企画です。今年でわたしも3回目の参加になります。

 ※昨年の記事は下記から。


 今年のオプションテーマは「記録と記憶」。徒然なるままに創作しているわたしにはちょっと難しいテーマですが、思い出しながら時系列順に書いていこうと思います!

1月

・執筆環境エッセイ「iPadで執筆するようになったらメチャクチャ捗った話。」をカクヨムにて公開
 iPadを使った執筆環境について、計画のしかたやハードウェア構成、アプリケーション構成についてまとめたエッセイ。公開から約11か月経った2023年12月時点で、自分史上いちばんカクヨムで読まれている作品
 いちばん読まれているのが小説ではなくエッセイというのがすこし複雑な気持ちではありますが。笑
 でもそれだけ小説書きさんの参考にしていただいていると思うと嬉しい限りです!

2月

・掌編小説「サンダル」をカクヨムにて公開
 どんでん返しっぽい、意外な結末の作品が書きたくて書いたヒューマンドラマ。2000字以内だけれども、自分としては綺麗にまとめられたかなと思います。

・第6回文芸社文庫NEO小説大賞落選
 はじめて長編小説の公募に挑戦
。もちろん落選は残念ですが、長編小説の公募に出すということがひとつの目標でしたし、まだまだ力不足なことを実感できました。落選作はいつか改稿してどこかでお披露目したいと考えています。

3月

・掌編小説「ともにゆく春」をカクヨムにて公開
 カクヨムの自主企画用に書き下ろした傷痍軍人の作品。テーマが「春夏秋冬」だったので、季節とともに人が移りゆく様を書けたらなと思っていました。

・掌編小説「our films.」をカクヨムにて公開
 公募用に書き下ろした、映画をつくるふたりの大学生の物語。公募は落選しました。なかなかこういう青春小説はいままで書いたことがなかったので、新鮮でした。

4月

・第225回短編小説新人賞にて短編小説「母のドーナツ」がもう一歩の作品に選ばれる
 女子大学生と義母の物語。「新しい家族になる」ということに向き合った作品です。
 はじめて短編小説新人賞に応募しました。結果は「もう一歩」とのことで残念だったものの、サイトに名前が載って嬉しかったです!

5月

・体調の関係で休み!
 小説にかける体力と時間がなく、ほぼ活動なしでした。文学フリマ東京行きたかったな〜。

6月

・連作短歌「朝陽、そして春のメロディ」をカクヨムにて公開
 リハビリも兼ねて、カクヨムの短歌・俳句コンテストに向けて書き下ろした連作短歌。母の目線で描いたあたらしい命の誕生の連作です。
 短歌って難しい〜と思いながらちまちま書き溜めて、ああでもない、こうでもないと推敲しまくった記憶があります。でもそれが楽しくて、短歌にハマりそうになりました!

・ヴァースノベル「羽化」をカクヨムにて公開
 カクヨムの自主企画用に書き下ろした作品。男子学生の片思いを描いた作品です。
 テーマが「ヴァースノベル」だったのですが、当時初耳で、「ヴァースノベルって何だ!?」と思い調べながらはじめて書きました。小説と詩が融合した文学作品ということで、模索しながら組み立てていきました。

7月

・掌編小説「宙を舞う景色は」をカクヨムにて公開
 こちらもカクヨムの自主企画用に書き下ろした作品。テーマが「死別ブロマンス」だったので、パルクールを練習する学生と憧れのひととの夏の物語を書きました。
 ブロマンス、難しかった記憶しかないです!(笑)

・140字SS集「名もなき物語たち」を1ヶ月間毎日更新
 X(旧Twitter)で開催された創作企画「文被31題」に参加しました。140字SS(といっても140〜170字くらいのざっくり字数)が久しぶりすぎて、毎日焦りながら更新していました。(笑)
 自分では思いつかないテーマなどに取り組めて楽しかったです!

8月

・短編小説「脳を洗う」をカクヨムにて公開
 はじめて書いた伝奇小説。老舗の薬問屋にある、「決して開けてはならない」と言われている蔵の物語。途中で「これ、怖いのか……?」とよくわからなくなりながら書いていました。(苦笑)
 もし読んでいただけたら、怖かったとか怖くなかったとか、感想教えてください。(笑)

・掌編小説「駒と鯉」をカクヨムにて公開
 第6回こむら川小説大賞によせて書き下ろした作品。お題は「逆境」とのことで、崖っぷちの将棋棋士の話を書きました。
 登場する鯉がいままでにないキャラで、書いていて楽しかった記憶があります。わたしは異形頭が好きなのかもしれない……。

9月

・第20回坊ちゃん文学賞に掌編小説を応募
 以前からチャレンジしたいな〜と思っていた文学賞だったので、2作品応募! 規定が4000字以内なのですが、そのなかでいかに内容を深めていくかを突き詰めました。結果が待ち遠しい。

10月

・第228回短編小説新人賞に応募
 こちらは再度チャレンジ。前回とは毛色の違う作品で応募してみました。結果が待ち遠しい。(2回目)

・趣味の長編小説の執筆開始
 誰に見せるわけでもない小説を、つらつらと書き始めました。おおよそ全10章だてのイメージなのですが、なんと2章が終わった時点で6万字超に。今は執筆を停止しているのですが、また来年に続きを書こうかと思っています。(その前に、構成の練り直しが必要かも……。)

・月間執筆文字数が56,000字を突破
 趣味の長編小説を(何も考えず)ガーっと書いていたら、わたしの執筆歴のなかでも一二を争う量になっていました。忙しくてもこれだけ書けるポテンシャルはあるんだな、と自信になりました。

11月

・公募用の長編小説のプロット作成開始
 そろそろ来年の公募を見据えて動き出そうと、プロットを練り出しました。一年間で自身を振り返り、苦手な部分を意識しながら作成。そのため、なかなかいままでのアプローチでは進まず、難航しています……。

・カクヨムにて過去最高の月間PV数を記録
 嬉しいことに、自分史上最高の月間PV数となりました。ありがとうございます!
 一人でも読んでくれるひとがいるだけで凄いのに、それがどんどん増えているのは本当に嬉しいことだと思います。

12月

・長編小説のプロットを引き続き作成中
 11月から進めていたプロットですが、難航しすぎて休みを挟みながら作成を続けています。12月中にはまとめて、1月からは書き出したいなあ……。(遠い目)

・人生ではじめてコピー本をつくる
 執筆環境エッセイ「iPadで執筆するようになったらメチャクチャ捗った話。」を最新版として再編集し、コピー本をつくりました。まだ試作段階なのですが、中綴じ40ページほど。今年は一冊も本を作れていなかったので、ギリギリセーフでした。
 もし来年イベントに出られたら、頒布したいなあとこっそり思っています。

2023年のまとめ

 昨年、2023年の抱負として掲げていたのは以下の2つ。

  ①長編小説を公募に出す→達成
  ②長編小説・短編小説問わず、公募で賞を獲る→未達成

 また、別枠でやりたいことリストも作っていました。

  ③文学フリマ東京37にサークル参加 or 一般参加→達成(一般参加)
  ④長編2作品書く→未達成
(文芸社文庫NEO小説大賞の応募作のみ。趣味小説は執筆途中。公募用長編作品はプロットのみ)
  ⑤コピー本つくる→達成
  ⑥小説のPVつくる→未達成

 6つのうち3つ達成なので、今年の達成率は50%!   まあまあ!
 昨年の達成率は33%だったので、ちょっと伸びました。しめしめ。

 今年はプライベートの環境がガラリと変わり、執筆時間や同人活動にとれる時間がかなり減ってしまいました。いまは1日2時間とれればいいほう、といった具合です。
 しかし、「ないものねだりをしていても前に進まない。いま自分にできることを自分のペースで」と思いながらコツコツ執筆を続けた一年でした。周囲の小説書き仲間のみなさんが次々受賞されていたり(おめでとうございます)、イベントに出られていたり本を作られていたりするのを見て、正直焦りを覚えますが、それはどうしようもないこと。嘆くよりも自分がやりたいこと、できることに目を向けようと、日々取り組んでいます。
 しかし別視点でみると、今年は掌編を中心にカクヨムの自主企画に参加していままで自分が取り組んだことのないテーマに取り組んだり、短歌やヴァースノベルに挑戦したりと、自分の執筆の“幅を広げる”ことにチャレンジできた年だったかと思います。それを糧にして、来年からも頑張っていきたいです!

2024年の目標・抱負

 2023年の未達成分をふまえて考えると、

  ・公募で賞を獲る
  ・長編を2作品書く

の2つを目標にしたいと思います!

 後日、この2つを達成するための作戦もnoteにまとめようかと思います。自分のお尻を叩くためにも……。(苦笑)

 あとはやりたいこと枠として、

  ・文学フリマ東京39にサークル参加
  ・本を1冊つくる

も意識して取り組めたらと思います! もちろん公募を頑張っていきたいけど、やっぱりイベントも出たい〜!(笑)

最後に

 今年はプライベート環境が変わり、「もしかしたらもうほとんど書けなくなるかもしれない」と思っていました。しかし、少ない時間や辛い体調のなかでも隙間時間でコツコツ書く自分がいました。あれだけ「キーボードでしか書けない!」と言っていたわたしが、暗い部屋のなか、スマートフォンで布団に潜りながら書いたこともありました。ある意味、それだけわたしは小説を書きたいんだな、と、改めて実感した一年でもありました。
 いつも読んでくださっている読者様、仲良くしてくださる創作仲間の皆様。今年も本当にありがとうございました。2024年も頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

           2023年12月23日  高村芳

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