北のまほろば〜GW津軽の旅〜 ④白神岳登山編

2024年5月12日 16:16

2024/05/05　DAY4

日本三百名山　139/300

白神山地は、1993年、法隆寺や屋久島と並んで日本で最初に登録された世界遺産である。ただし、世界遺産のエリアは白神岳山頂の東側なので、白神岳のピークを踏まないと世界遺産を訪れたことにはならない。十二湖を散策しただけではダメなのだ。

標高は1235mと決して高くはないが、ほぼ0mから登り始めるので、結構なボリュームがある。

07:05　駐車場
07:15　登山口（登山届提出）
07:45　二股分岐
09:00-09:15　蟶山分岐
10:50　大峰分岐
11:10-12:00　白神岳山頂
13:15　蟶山分岐
13:20-13:25　蟶山
14:25　二股分岐
14:55　登山口
15:05　駐車場

今日もすこぶる天気が良いようだ。今回は流石にピッケルは置いてきたが、念のためアイゼンはザックに入れておいた。しかし、まったく出番はなかった。
コースは2つあるが、二股コースはほとんど歩かれていないようなので、蟶（まて）山コースから登る。

白神岳は初夏の風情だった。岩木山と比べると、まるで緊張感がない。むしろ暑さが問題だった。虫が大量発生し、立ち止まるとたちまち群がってくるのが鬱陶しい。
蟶山のピーク（841m）は帰りに立ち寄ったが、地形図を見ると、ピークと呼べるほどのものではない。蟶山山頂には巨木が立っているが、展望はない。

大峰分岐から稜線に出ると、風が涼しく快適になる。残雪は豊富だが、ツボ足でまったく問題なし。あまり谷側に行くと雪が崩落する可能性があるので要注意だ。

山頂に到着。
眼下には日本海が広がり、向白神岳（1250m）の向こうに岩木山が頭を出している。向白神岳は白神山地の最高峰だが、そこへと至る道はない。残雪期にしか行けない山だ。

白神岳のブナの原生林は、本当に美しい。緑が濃い——。これまでにたくさんの山に登ってきたけど、これほど鮮やかな、深い緑一色の光景は見たことがなかった。

GW真っ只中のこんなに好天の日なのに、この山に入った人は数えるほどしかいないようだった。
岩木山とほぼ同じ、登り4時間、下り3時間を要した。

車で十二湖に向かう。十二湖駅はちょっとした観光地になっていて、ここで青池をイメージした青いソフトクリームをいただく。

十二湖にはその名の通り12もの池があるが、ほとんどの観光客は他には目もくれず、一番奥にある青池を目指す。
訪れてみると、確かに青く見えるが、それほどでもなかった（下の写真は青を強調してある）。光の具合にもよるだろうが、イタリア・カプリ島の青の洞窟みたいなものか。

ここを起点としていくつもの散策コースがある。ブナの森は白神岳でさんざん見てきたが、ここのブナもなかなか見事だった。

白神岳登山のベースキャンプとして、「民宿汐ヶ島」に連泊した。

GWなのに、1泊2食付きで9000円というリーズナブルな価格設定。何より、テーブルに乗り切れないほどの豪華絢爛な食事に度肝を抜かれた。まるで竜宮城に迷い込んだかのようなおもてなしだった。
しかも、お土産にあおさと岩海苔を頂き、お弁当としておにぎりまで持たせてもらったという。